今日のナイター練習!!

昼間の雨でグランドが使用不可という事で室内練習となりました。それでもこうして活動が出来る機会と場所があるのはありがたい事だと思います!

昨日のスクールで、一人の1年生の選手がサッカーノートを提出してくれました。そのノートに目を通し、その中の最後の文章【僕はこれから自分に厳しくやっていきたい】という言葉。

一見大人が喜ぶような、納得するような言葉ではあるのですが【ん???】と疑問に思ったので、その子と練習前に対話。言葉の意味、行動する事への価値について話をしました。でも、ちょうどそのタイミングに1年生が集まってきていた事もあり、1年生と序盤は対話をしました。

厳しくするという事は言葉としては言えるけど、それって自分の意識で出来ると思う?

という所から入りました。みんなはがんばった経験はもちろんあるけれど、ぶっ倒れた経験はない。コーチ自身もそうですがなかなか自分の意思でぶっ倒れるまでがんばれる人間はそんなにいません。ぶっ倒れるまでがんばる経験の【初】って全員【誰かに与えられた中】だと思うのです。メニューとか、試合とか、与えられた中で起きた事だと思う。つまり、自身で最初のぶっ倒れる(ここでのぶっ倒れるは意思に反して倒れる事)経験は誰かの力を借りて、という事になる。

だから、今の1年生には自分自身で厳しくは出来ないという事を言いました。まずは与えられる厳しい経験を素直に受け止め、自分なりにこなし、これ以上は出来ない努力を重ねる。【もう無理だ〜〜〜】という所までやりこんで、それをも越えて、って経験を出来たら、きっと自分に厳しくって事が自分で出来るんだと思うよ、という話をしました。

その全体の話をしてから、1年生も合流したのですが一人の1年生が残って自分の経験と思いを自分に伝えてくれたので、そこからさらに二人で人生の中における経験の事や、何をすべきか?というような事について語りました。。。

ん〜振り返っても、1年生とこんなに深く、長く対話した事ってあまりないかも知れません。コーチからの一方的な長い話はした事があるけれど、フラットの状態でお互いの事を話す機会は今までなかったように思います。こうして考えても、少しずつではありますが、ファルコには自分で考える力が育ってきたと思います。周りからどう思われても、コーチとしては【僕はこう思います!】って言えるほうがいい。その芯を持てる子が増えたと思う。

ただね、この変化は個人的にものすごく成長として受け止めているのですが、周りの評価に直結するかどうか?と問われたら【????】なんです。

どうしてでしょうか???

やっぱり周り(世間・社会)というものは【扱いやすい=大人の言う事を聞きやすい子】が好まれるから、意見を持つ、意見を言うと【生意気】扱いされやすいですからね。

だから、コーチとして自分は成長を感じるこの集団を、観る人が観れば【昔のほうが良かったね】と言います。残念ですが、その評価は全く気にいたしません(笑)

そもそも過去を良かったと言う人間は今に満足出来ていない人である証拠なんです。今を常に良くする努力をしていれば過去が良かったと嘆く人もいなくなると思います。自分は子供達にそうなってほしいから今を全力で向き合ってもらいます!何となく、綺麗な言葉を使い、その場を凌ぎ、その時を過ごす・・・。この繰り返しの日々・・・。

そうじゃなくて、うまくいく、いかないは関係なく、その時を全力で過ごしていく事が大切だと思う。

技術があるとかないとか関係なく、真剣に向き合う事は出来る。そういう人間をファルコでは育てたいのです。うまさを追求するチームはもちろんあるし、そういうチームからすればうちは間違っているように見えるかも知れない。だけど、うちだからこそ出来る事があるのです。それに信念と誇りを持って向き合っていこうと思う。

正しいかどうか?なんて誰にも決められない。ただ、預けてくださった保護者の方や入会してくれた子供達からは良かったと思ってもらう事は重要になる。先の自分をイメージしながら今をがんばる子供達とこれからも真剣に向き合っていきたいと思います!!