昨日はファルコのほとんどの中学校が体育祭だったので、今日は午後に紅白戦を行いました!

体育祭でも、各自が全力でがんばった事は報告を受けましたがこの【全力でがんばる】が珍しい報告ではなく、【当たり前】のレベルになるまでがんばり続けてほしいと思います!

6月以来の紅白戦。しかも1年生の悠叶くんはその紅白戦で骨折をしてしまい、復帰した最初の活動がこの紅白戦という何とも言えない巡り合わせのような機会となりましたが、全員がプレー出来た事はとても良かったと思います。

昨日はみんなが体育祭をがんばっている最中、自分はエリート塾生のがんばりを観る為にリーグ戦を観戦させてもらってきました。

そこでもある思いを痛感させられたのです・・・。

その【ある思い】とは????

場にいる大人が【育成をしている】という自覚を持っているのかどうか?です。ここは一日ゆ〜〜っくり見させてもらって、合間の時間も含めて眺めていたからこそ色々見えました。昨日の場にいるメンバーは正直言って、【試合をしている(させられている)時間よりも休憩時間のほうが圧倒的に楽しそう】である事。その雰囲気と空気が蔓延していました・・・。全てのチームと選手、とまでは言えませんが、ほとんどがそうだったのです。何故そうなるのか?を考えてもやっぱり好きでやっているスポーツかどうか?という子供のほうの根本的な問題もありますが、育成をしているという自覚や感覚が大人のほうにあるかどうか?という両方の課題だと思いました。

昨日、今日と自分は個人的に兵庫の代表チームという場所で試合をさせてもらってきたけれど、やっぱりうまくいかない、出来ない、期待に応えられないというジレンマが大きく、本当に悩むけれど、【辞めたい】にはならない。どうすれば良くなるか?どうすれば成長出来るか?今はそれしか頭にありません!!だからうまくいかない時間も丸ごと受け止められるし、前を向いてサッカーが出来ます。

まず、そんな気持ちが子供達に本当にあるだろうか???という疑問。物事を好きだと言う時に、うまくいってる時の時間など当たり前だけど、うまくいかない時間でも好きだと思えるかどうか?楽しいと、成長出来ると喜べるかどうか?です。そんな気持ちを探る為に今日も紅白戦では一人一人の空気、感情、思い、そういったものと向き合っていくようにしました。

相手の気持ちを考えたプレーや言動・・・。それがうまくサッカーをやる大きなコツだと思います!

一方的な感情をぶつけるだけでは関係を崩れるだけだけど、お互いが相手の気持ちに少しでも寄り添えれば自然と良いサッカーが出来る。今日は25分ゲームを4本やる事が出来たけど、1本ごとに会話は増え、試合中の声も増えた。気持ちの入ったプレーがどんどん後から出てきたし、疲労感が一番強かった4本目に一番良い空気でやれていたと思う。誰もが遠慮なく、自分を出せていた空気が良かった。1本目は1年生がかなり引いていた感があったけど、2,3年生の厳しい声も含めた激励が彼等を強くしてきたと実感しました。

自分はこのコーチという立場で関わるにあたり、自身に一番足りないのが【我慢】だと思っています。選手を【もうちょっと長い目で観る】事のタイミングを常に焦ってしまい、早くに言葉を掛けてしまう事を何度も繰り返してきました。でも、その経験から見守る長さが増えたと思うし、我慢しながら声掛けのタイミングを変えていけるようにもなりました。

昨日の小学生のリーグ戦でも多くのコーチの言葉がありました。

【失敗してもいいからもっとチャレンジしろ!!】

と。本来、これは好きな事をやっている子供に掛ける必要などない言葉です。むしろ、チャレンジしていたものに対して【それは違う・それはダメ】と規制してやらせなくなったのは我々大人のほうなんです。だから、わざわざこの言い方をする大人の前ではやっぱりチャレンジなど出来ないのです。言わないといけないのは、そういう設定を普段から何気なく作っているからなんです。チャレンジなど出来ない普段の生活の中で、子供は自分の燃える心を失っていくんです。。。

だけど、試合の場だけ【チャレンジしなさい!してもいいよ!】と言われてもそれは無理な話です。大人だってそれは出来ないでしょう。失敗が許されない企画を任せれたりして、準備を怠るな!とプレッシャーを掛けられて、本番当日に【チャレンジしてこい!】と言われても無理でしょう・・・。

何も考えずに行動させられている子供に気付かずに、与えるだけ、決め付けるだけ、の大人になっていないだろうか???昨日のグランドでそういう事に気付かされたのです。それを考えた上での今日の現場。目の前には意思ある中学生とサッカー出来た事で昨日の経験もまた活かせていると感じた。明日はまた体育祭の代休を活かしてみんなでゆっくり一日サッカーをしようと思うけど、良い学びの時間になると思います。

子供を観る。心を観る。考えを観る。

明日もしっかりとやっていきたいと思います!!