《第3回》4・25あの場所を忘れないワークショップ@川西版終了

JR福知山線列車事故「あの場所を忘れない・・・」の
第3回目のワークショップが無事に終わりました。
今日のワークショップは、今までの2回に比べると、
季節の加減でしょうか、落ち着いた雰囲気がしました。

ワークショップというのは、不思議です。
毎回、同じ3つのテーマで話しあいますが、
その時の場所、メンバー、状況などによっても
違ってくるし、「変化していく自分」に気づくことも・・・!

20人が3つのグループに分かれて話しあいました。
それぞれのテーブルによって「色合い」があり面白いです。
また、今回も、高校生や大学生の方の参加があり、
このワークショップの裾野は広がり続けているようです。

最後の発表で印象的だったのは、各グループとも、
この事故のことや、現場のことは、まだまだ話しあいが
必要だと感じており、その意見が共通していたこと。
たくさんの「思い」を聴きあいたいということでした。

全体コーディネートをしていただいている、
近畿大学理工学部の久隆浩先生の総評の中で、
政治学者、シャンタル・ムフの言葉を引いて
物事の決定の仕方についてのお話がありました。

色々な意見を出しあうことも重要だが、いつかどこかで、
一つの意見に集約しなければならない時期が来る。
そういう時の一つの手段に多数決がある。しかし、多数決は、
一つの答を導くのに、多くの答を捨てていく作業でもあると・・・。

このワークショップで扱っているテーマについても、
今はまだ遠いいつの日か、そういう時期が来るのでしょう。
その時に、その一つの意見の裏に、どれだけ多様な
捨て去った「意見」や「思い」が出されていたか・・・。
その多様さの上での選択が重要だということ・・・。

まだまだ、「時をつなぎ続ける」必要を感じます。
そして、今回もその貴重な一回でしたが、
多様さ、拡がりには、もっともっと多くの方々の
ご参加が望まれます。

「私なんか(僕なんか)が行っても、ホントにいいんですか???」
高校生や大学生の方たちが、最初はそう言いながら遠慮がちに参加くださいます。
でも、帰り際は、たいがい、「来てよかった、次も参加したい!」と言って、
その後は、ワークショップの企画そのものから、
「参画」するようになっていってくれるのが、本当に嬉しいです。
このワークショップ開催の意義は大きいのでは?!と思います。