認知症は「水で治る」は本当?

予防デイサービス「折り梅」所長で
スリーA提唱者の増田末知子氏が
時事通信社の厚生福祉へ投稿したものです

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「認知症は水で治る」は本当?
 
スリーAは認知症の重度化を食い
止める活動を行っています。

その方法は、「優しさのシャワー」をかけるこ
とで、本人に寄り添い、寂しい心を癒
して認知症を食い止める方法で、効率
は上がっております。

このスリーAの方法にプラスして、身体的方向から食
い止める方法を、模索していました。

 この度、竹内孝仁先生と田原総一朗氏の
「認知症は水で治る!」を勉強しまして、
身体面から食い止める方法だと思いました。

水を1500㏄以上飲ませることで、
細胞が活性化することになり、
認知症の症状が変化するとの理論です。

 スリーAはデイサービスですから、
日中以外は家族がケアの中心です。

ご家族の中の希望なさる方で勉強会を
開きまして、実施に踏み出しました。

Aさんは妄想があって、入れ歯が
自分のではないと外してしまいます。
下着が他人の物だと言って脱いでし
まいます。誰かが外に来ていると言っ
て外に行ってしまいます。

幻聴もあってトイレに入ると幻聴に聞き入って
います。トイレの回数も日中だけで
60回ほど行きました。

表情も硬く全く別の世界に入っていることが多か
ったのです。

水を飲み始めて変化してきました。
三カ月経った今では妄想も消え幻聴もなく、
現実世界に居ることが多くなって
笑顔で過ごしています。

 Bさんは、息が出来ない、身体がグダグダになる、
苦しい!という妄想が始まると立ち上がっていることが出
来ずに椅子にへたり込んでしまいました。

朝は苦しいと言う妄想が出てくると
自宅でも呼吸困難になって歩く
ことも出来ずデイサービスに来るこ
とも拒否しました。

水を飲みだして三カ月経った今は、
デイサービスでも椅子にへたり込んだり
グダグダすることもなく元気に過ごしています。

朝の支度を拒否することもなく自宅から
スッと出てくるようになりました。

 認知症が、水を飲むことで変化する
ことに半信半疑でしたが、効果は有り
ました。

記憶は良くなりませんが、周辺症状が変化をし、
日常生活が楽になるのでご家族も喜びます。
素晴らしいことだと思います。

水を飲むことと、スリーAの「優しさのシャワー」で
認知症の悪化を少しでも食い止めるこ
とが出来れば、幸せだと思います。

これからも研究を進めていきたいと思います。
(2017年1月13日号 時事通信社 厚生福祉)