お早うございます。
6月に入り木々の緑も少し濃くなってきたように思います。梅雨が近いのか、夏が近いのか、時の流れ、自然の移り変わりを感じさせてくれます。
さて、前回のブログで「当事者のアドバイスに従ってプラカード内容を書き換えた結果、相談に来られる人が増えた」と言う話を伝えましたが、今日はその内の一人の女性のお話をお伝えします。彼女は中学生のとき、急に人と話をするのが怖くなり、「コミュニケーション」を避けるようにひきこもりになったそうです。「部屋にこもってばかりではいけない」とご両親は彼女を外に連れ出し、両側から挟み込むように手をつないで近くの公園などを「散歩させられた」ようです。ひきこもってから十数年、ご両親やご本人の努力の甲斐あって、最近徐々に回復、脱出しているそうです。「長屋のおっちゃん」に寄って来て、そのような詳しい話をしてくれました。カウンセリングを受けながらでも、最近はデイサービス施設で週に2日ほど仕事をしているそうで、お風呂に入れるのが大変(腰が痛くなる)だと笑いながら、ご老人との会話が楽しいと言っていました。将来はヘルパーの資格をとって高齢者・障害者のお世話をしたいと目を輝かせながら話してくれました。彼女の話の中で一番印象に残ったのは「最近、つくづく思うのですが、自然がこんなに美しいとは・・・。風が気持ち良いんです。お花が綺麗のです。緑が目映いのです・・・」「今、6割ほど回復したように思います。皆さんのお世話になりながら、早く完全回復できたらな〜と願っています・・・」と、口元を震わせながら語ってくれたことでした。