モノづくり体験で観光誘客を図る取り組み

一般社団法人丹波ふるさとネットは

活力ある地域づくりの一環としての第1は、都市と農村の交流の活動です。

当法人の本在地のある篠山市は、兵庫県の中東部に位置し、北は氷上郡と京都府の

福知山市、東は京都府の南丹市と船井郡、西は西脇市と加東郡、南は三田市と川辺

郡にそれぞれ接しており、兵庫県の内陸地域として、自然環境の豊かな生活、文化圏

域です。

篠山市は、歴史と伝統の都市京都市、関西経済圏の中心都市大阪市、兵庫県の県庁

所在地神戸市から40〜50㎞圏内にあって、JR福知山線、近畿自動車道敦賀線、国

道173、176、372号が走っています。

また産業としては丹波黒大豆や山の芋、松茸、丹波栗など、地域特産の豊かな農林

産物は、市民にとっての誇りとなっています。

(平成14年度篠山市情報化推進基本構想をもとに作成)

さて、

丹波ふるさとネットの取 組 意 図は、以下のとうりである。

A:交流館(和さび庵)、加工工房(製造・加工体験)等の施設を通して広域の都市

と農村の交流促進での経済活動へとつなぐ。

上記の施設は農村の農作物栽培・加工・流通等を都心の住民に食事、加工体験、運

動指導、セミナー研修、懇親等での交流を図る施設。

都市住民と地域住民が古民家風の共生の場として仲間づくりや情報交換等に使用。

また厨房では農産物加工の高付加価値化を開発、地元婦人方の手づくり作業場として

使用。

地域の農業者、婦人方の経済促進施設であり、都市住民との様々な交流活動の展開

を通して相互の経済活動(特産品製造、加工、販売・流通)を促進するものである。
 
B: アグリツーリズム(連携団体のボランティア活動)による丹波篠山への集客・交

流を図り地域活性化(農・食・環境)及び6次産業へとつなぐ。

近年、地域資源を活用した観光が取り上げられるなど、地域活性化、産業活性化の起

爆剤として「アグリツーリズム」が注目され、農林体験や加工体験を主たる目的とした

体験観光が求められつつある。

 また、自治体、ツーリズム産業界だけでなく、農業・食品、健康・美容、地域活性、環

境などといった環境・地域関連業界を一同に会し、市民の食・農生活、食糧自給率に

寄与する「アグリツーリズム」の振興が期待されている。

 これらの期待に応えるためには、行政、農業生産者、産業界及び観光関連との連携

で、「ふるさとづくり」に対応する企画が必要であり、旅行業者と連携し、団塊世代等を

ターゲットとした物語性のある体験交流商品づくりが重要である。

 このため、地域の農業と観光が連携して、篠山市が全国に誇る「自然」「食」「歴史・

文化」を組み合わせ、都市部である大阪府と篠山市の都市農村交流を推進する施設と

して、ビオファーム(直営&貸し農園)、ビオキッチン(加工体験工房)、ビオヘルス(交

流館)を整備することにより、3施設の連携で丹波特有の魅力を発信し、二地域居住や

田舎暮らし希望者の集客、交流による誘客を促進するものである。