日本食文化の世界無形遺産登録を目指して&里山遊びを通じて自然を大切にすることを学んでほしい

写真はこの4月、わさびの花が咲き初めし頃、わさびの葉で握りの部分を包みました。

わさびは、捨てるとこがないのです。花はもちろん茎、葉、根っこのすりおろすところ全部を使ったお寿司です。わさび葉寿司の商品化を目論んでいます。
乞うご期待、ご期待。

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さて、新聞の記事から下記の件は、とても関心がある分野なのです。
今後丹波ふるさとネットも考えていきたい方向なので引用させていただきました。

Aは京都新聞からの引用です

A.日本料理の世界無形遺産登録へ 京都府が検討会議

日本料理の世界無形文化遺産登録に向けて戦略を話し合った会議(京都市上京区・京都府庁) 京都府は12日、日本料理の世界無形文化遺産登録に向けた検討会議を京都市上京区の府庁で開いた。

農林水産省が日本食文化の世界無形遺産登録を目指して検討会を立ち上げたことを受け、会席料理を中心とした京都ならではの食文化を重視するよう、政府に提案書を出す方針を決めた。

 世界無形遺産を決める国連教育科学文化機関(ユネスコ)に日本料理を申請するよう後押しする狙い。

農水省の検討会で会長を務める静岡文化芸術大の熊倉功夫学長や茶道資料館の筒井紘一副館長、NPO法人「日本料理アカデミー」の村田吉弘理事長(料亭「菊乃井」主人)らが出席した。

 会議では、日本料理の特徴として、新鮮な食材やだしを用いる独自性、器やしつらえも含めた美的感覚、茶の湯や禅宗から継承した精神性を挙げ、中でも「会席料理とその伝統を表現している京都が重要」(熊倉学長)との意見で一致。

8月19日に開かれる農水省の次回検討会に提案書を提出することにした。

 来年3月にユネスコへの世界無形遺産候補の申請をし、登録決定は2013年11月に予定されている。

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B.読売新聞からの引用です。
私の存じ上げている方のお兄さんで以前にお名刺交換させていただきました。

B.熊谷・県立大教授 荒れ放題から再生

約6年間かけて整備している里山で、ナタで小枝を切り落とすなどの手入れをする熊谷さん(兵庫県姫路市香寺町で)

 子どもたちが自然とふれる機会を増やそうと、兵庫県立大環境人間学部教授の熊谷哲さん(60)が、姫路市香寺町の自宅の裏山で里山づくりに取り組んでいる。

 家庭ゴミなどが捨てられ、荒れ放題だった裏山を約6年かけて整備。現在、地域住民に開放しており、県立大の学生らも協力して、子どものための環境学習のワークショップを1、2か月に1回程度開催している。熊谷さんは「里山遊びを通じて自然を大切にすることを学んでほしい」と話している。(矢尾隆行)

 熊谷さんは環境教育などを専門に研究しており、県立大付属中学・高校の校長も務めている。「子どもがたくさんの動植物に囲まれた環境の中で、自然に興味を持つようになる学びの場をつくりたい」と決意し、2006年に自宅北側の裏山約5000平方メートルを購入。さらに周辺の約5000平方メートルも所有者から借りて、整備を始めた。

 裏山は、長年間伐などの手入れが行われていなかったため、ササや野バラのツルが絡み合い、足を踏み入れられないほど植物が密生して日当たりも悪く、ゴミやコンクリート片などが不法投棄されていたという。

 大学での研究や講義などで多忙だったが、林業や生態学などの専門書で勉強、生態系を豊かにするように植物の植え替えに取り組み、ためた雨水や手作りの堆肥を使うなど環境に配慮した里山づくりを心がけている。

 休日などを利用して、日光を遮る常緑樹などの低木1000本以上を自ら伐採し、サクラやモミジなど季節ごとに楽しめる植物を植えて、散歩道を設けた。小池を造ると、モリアオガエルが産卵するようになった。

 子どもたちの環境教育の拠点にしようと、1月から「ツリーハウス」を造っており、周囲にロープブランコやハンモックなどの遊具を設置。子どもにも里山づくりに携わってもらうため、学生ら有志約30人と一緒に畑や花壇を作るなどのワークショップを開いている。

 毎日夕方になると裏山で遊ぶ小学生が増えつつあると喜ぶ熊谷さん。「山で遊ぶ子どもたちの笑顔を見ると、苦労も吹っ飛ぶ。今後も里山づくりを続け、次世代を担う子どもたちに自然保護の大切さを伝えていきたい」と話している。

(2011年7月12日 読売新聞)