やっとオランダエンドウの種まきをします。

オランダ豆(オランダサヤエンドウ)は、

昭和初期にカナダから導入された品種です。現在流通している大莢種の大半は『オランダ豆』が占めているようです。

鞘の長さが15センチ以上になり、比較的柔らかく、バター炒めなどで食べるとおいしいようです。関西中心に流通しているようで、関東では余り一般的ではないようです。

オランダ大莢豌豆(ふっこくおおさや), 強勢で作りやすい大さや豌豆!

播種時期(中間地) 10〜12月蒔き
播種時期(暖地) 10〜12月蒔き 

収穫時期 5〜6月 高冷地春蒔き 6〜8月

濃緑色の大莢で、分枝数が多く、生育旺盛な中生品種

● エンドウの住みやすい環境
エンドウは冷涼な気候を好む作物で、耐寒性は強く、幼植物は0℃以下でも耐えることができます。
発芽適温
15〜20℃です。
生育適温
12〜18℃で、莢の肥大には14〜18℃が必要です。5℃以下では花数が少なくなります。耐暑性は弱く、気温が高くなるにつれて不良莢、落花、落莢が増加し、28℃以上では生育が衰えます。
土壌適応性
エンドウの土壌適応性はかなり広いですが、排水のよい耕土の深い壌土、あるいは粘土質土壌が適します。
土壌酸度
酸性土壌に対しては特に弱い作物です。土壌pHは6.0前後になるように、石灰を10a当たり80〜100Kgを基準に施します。

● 豆類の連作障害
豆類を同一の畑で連作すると次第に生育が不良となり、ついにはほとんど生育しなくなります。この現象は、いや地と呼ばれ、3〜5年の間隔で輪作を行う必要があります。特にエンドウは豆類の中で連作障害が最も激しく起こる作物で、やむを得ず連作を行う場合は、土壌消毒を入念に行う必要があります。
● エンドウの生育
エンドウは、播種から5〜6日後には発芽が始まります。発芽は根の伸長から始まり、次いで芽が地上部に現れます。子葉は地下に残り、地上には出てきません。
一般に越冬栽培での発芽後の生育は、低温期であるので緩慢になります。播種から1番花開花までの日数は140〜150日かかりますが、春先の気温上昇とともに生育スピードは早まり、主枝の伸長とともに盛んに開花、着莢を繰り返すようになります。
収穫の目安は、サヤエンドウでは開花から約2週間で、子実が目立つ前に収穫します。実エンドウは、開花から収穫まではやや長く、約4週間かかります。
さらに気温が上昇する初夏にさしかかると、エンドウは生育が衰え、株元から茎葉の枯れあがりが起こって栽培は終了します。
● エンドウの作型
(近畿)
作型 播種時期 収穫期
秋まき 10月上旬〜11月上旬 4月中旬〜6月中旬
夏まき 7月下旬〜8月上旬 9月下旬〜11月下旬

● エンドウはどれくらい肥料が必要か?
・根粒菌との関係
エンドウはマメ科の植物です。マメ科植物の根には根粒菌が共生し、チッソ成分は根粒菌による固定チッソが供給されます。そのため、砂地ややせ地以外の畑では、チッソ肥料はあまり必要ありません。かえってチッソ肥料が多すぎるとつるぼけになるので注意が必要です。
・元肥の量は?
チッソ成分は10a当たり7〜10Kg程度とします。実エンドウは栽培期間が長くなるので、12Kg程度とやや多めに施した方がいいでしょう。リン酸、カリは10〜15Kgを基準とします。
● エンドウの播種と栽植本数
畝幅1.5〜1.8mの1条植えにします。株間は莢エンドウで5〜10cm、実エンドウで10〜20cmとし、1穴2〜3粒ずつタネをまきます。覆土は2cm程度としてください。10a当たり栽植株数は、莢エンドウで6,000〜7,000本、実エンドウで3,000〜4,000本となります。
家庭菜園で栽培される場合は、病害回避のため株間は35cm程度と広めにとります。
● エンドウの栽培管理
発芽が始まれば支柱を立て、誘引ネットを張ります。支柱の間隔は2〜3mとし、ネットの高さは2mまでとします。エンドウの主枝が伸長すると、風などでネットからつるが離れやすくなるので、ビニールテープなどの誘引テープを用いて押さえ込みます。生育に応じて30cm程度の間隔になるようにしてください。誘引テープはネットの片側だけでなく、両側に張るとよいでしょう。
● エンドウの収穫適期
開花から収穫までの日数は、実エンドウで28〜30日、莢エンドウで12〜15日です。収穫適期の判断は実エンドウでは子実が十分に肥大して、莢の表面にシワが現れる直前、莢エンドウでは子実の肥大が目立つ前に収穫します。

草丈は2mほどとなり着莢性は複花性で、12〜13節目から良い莢が収穫できる豊産種。

莢長13cm、莢巾2.5cmくらいの大さやで波打莢の発生少なく品質は良い。

栽培の注意点
連作は避ける
過湿だと種が腐るので、種子は深まきにならないよう注意する。