庄司いずみの元気になる野菜ごはん
乾物のイタリアンみそスープ
塩麹やしょうゆ麹など発酵食品が人気です。発酵することで栄養価が高まったり、お腹の調子を整えたり、免疫力があがるなど、いいことがたくさんあるようですが、よく見回してみるとうちのキッチンも発酵食品だらけ。
納豆やおつけもの、キムチなんかもそうですし、チーズ、ヨーグルト、かつお節や塩辛もそうですね。
一番身近で誰もが毎日使う発酵食品というとおしょうゆやみそも発酵食品です。
「みそ汁一杯三里の力」なんてことわざもあり、みそ汁を一杯飲むだけで約12キロを歩く力がつくと思われていたようです。
また、「みそ汁は朝の毒消し」とも言われ、たばこを吸う人やお酒を飲む人には特にみそ汁は大切とされますが、大豆を発酵して作る食品だから植物性タンパク質も含み、コレステロールをさげるサポニン、脳を活性化すると言われるレシチン、ビタミンやミネラルもたっぷりで栄養満点。
さらに発酵パワーでお腹の中からデトックスしてくれるのだから、忙しく、食生活が乱れがちな現代人こそみそ汁は大事です。
大根のみそ汁やほうれん草と豆腐のみそ汁などが我が家で人気ですが、冷蔵庫に何もないときにもササッと作れるのが今日のレシピ。
棚にいつもある乾物を煮立てて白みそで味をつけるのですが、イタリアの乾物とも言える
ドライトマトを加え、ドライバジルを少々ふるとパンメニューにもよく合うおしゃれな一品になります。
そうそう! 乾物はあらかじめ戻さなくても乾燥のまま煮込みます。戻すと戻し汁にうまみが逃げてしまいますが、このやり方なら煮汁にたっぷりうまみが残りますし、歯ごたえが適度に残っておいしいものですよ。
作り方
(1) 切り干し大根は洗って食べやすく切る。ひじきはたっぷりの水でよく洗う。干し椎茸はサッと洗い、ドライトマトは細切りに。
(2) (1)の乾物と水を鍋に入れて中火にかけ、煮立ったら弱火で4〜5分煮込む。乾物が柔らかく戻ったら白みそをとき、仕上げにドライバジルをふって碗に盛る。
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庄司いずみ(しょうじ いずみ) 野菜料理家
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