まめぶ汁、初入賞5位!あまちゃん効果で客5倍増…B—1グランプリ
スポーツ報知 11月11日(月)7時4分配信
まめぶ汁、初入賞5位!あまちゃん効果で客5倍増…B—1グランプリ
「久慈まめぶ部屋」のスタッフは海女さんのかすりはんてんを着て「まめぶ汁」を提供
日本最大級のご当地グルメの祭典、第8回「B—1グランプリ」は愛知県豊川市で9、10の両日、過去最多となる64団体が参加して行われ、NHKの連続テレビ小説「あまちゃん」のロケ地となった岩手県久慈市の「久慈まめぶ部屋」が郷土料理のまめぶ汁を出品。
昨年の5倍近い客が集まるなど人気急上昇で、3度目の出場で初の5位入賞を果たした。ゴールドグランプリは、東日本大震災の被災地・福島県浪江町の「浪江焼麺太国」が受賞。今も避難生活を送るスタッフらはうれし涙を流した。
2日間で約58万1000人(主催者発表)が訪れた巨大イベントの表彰式。雨が降りしきる市営野球場で「久慈まめぶ部屋」の5位入賞がアナウンスされると、会場中から「じぇじぇじぇ!」と声が上がった。
部屋頭の小笠原巨樹さん(35)は「あまちゃん効果の“ごっつぁんゴール”と思われるかもしれませんが、相撲部屋をモチーフに(ドラマ以前から活動を)やってきました!」と叫んだ。
出品したまめぶ汁は、2006年に久慈市と合併する前は旧山形村の郷土料理だった。クルミや黒砂糖を包んだ団子を野菜や油揚げ、豆腐などとともに昆布と煮干しで煮込んだ料理。
あまちゃんの影響でまめぶ汁狙いで来場したという東京都の30代女性は「団子は甘いのに汁は塩味で不思議な味。はまりそうです」と話した。3度並んだ来場者もいたという。
まめぶ汁が全国的に知られ始めたのは11年の東日本大震災。三陸沿岸の避難所で炊き出しに使われ、避難者の体を温めた。大相撲春日野部屋の元小結・栃乃花(現二十山親方、40)のいとこで、
まめぶ部屋広報の谷地彰さん(38)は「高齢者が多い避難所では、豚汁より煮干しや昆布ダシの汁のほうが喜ばれた。11年8月にはまめぶ汁の食堂が初めてでき、11月にB—1に初出展しました」と話した。
12年にも出展したが、飛躍したのは、やはり今回だ。「昨年の5倍近く来ていただいたと思います。やはりドラマの影響はあったと思います」。あまちゃん効果に備え、スタッフも倍増。
地元28人にボランティア8人を加えた態勢で臨んだ。「食材は家庭で簡単に手に入るものばかり。今後もこの文化をつないでいければ」と谷地さん。あまちゃんは終了しても、まめぶ汁ブームはまだまだ広がりそうだ。
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