納豆の3大効果

「お通じ改善」「美肌」「骨を丈夫に」はこんな食材を加えて、さらに高めよう

 納豆の健康パワーを最大限に得るには、三つのポイントがある。一つが「毎日食べ続ける」ことだ。「血液中のイソフラボン濃度を一定に保つには、こまめに納豆や大豆食品でイソフラボンを供給することが大切」(跡見学園女子大学の石渡尚子准教授)だからだ。また、加齢とともに減るポリアミンも、納豆を1日50〜100g食べ続けると増える。納豆菌は腸の中で生き続けられないので、整腸作用の面でも、常に供給した方がいい。

 二つ目は「1日1パック(50g)食べる」こと。便秘気味の男女45人が50gの納豆を毎日2週間食べ続けたら排便回数や排便量が増えたという報告がある。

 三つ目が「賞味期限ギリギリで食べる」こと。「パックの中でも発酵は進む。ポリアミン、ビタミンKといった発酵で増える成分は、賞味期限ギリギリが一番多い」と須見教授。

 さらに、お通じ、骨、肌といった悩みにもっと効かせるために、今回は納豆1パックとお悩み別の食材を合わせた15のレシピを、管理栄養士の平野美由紀さんに考えてもらった。「納豆パワーを生かすには加熱しすぎないこと。味は、辛い、甘い、すっぱい、どんな味にも合います」と平野さん。納豆の新しい魅力にきっと出合えるはず!

納豆のパワーをアップする食べ方のコツ

毎日食べる
納豆に含まれるイソフラボンやポリアミンは、毎日食べ続けると体内の濃度が上昇、維持されることが確認されている。ほかの大豆食品と交替で続けてもいい。

1日1パックを食べる
1日1パック(50g)で整腸作用や血液サラサラ効果が見込める。4分の3パックに含まれるイソフラボンの量で、更年期の骨からカルシウムが溶け出るのも防げる。

賞味期限ギリギリで食べる
発酵が進むほど、納豆菌が作り出すビタミンKやポリアミンなどの成分が増える。それらの量がピークになるのは賞味期限ギリギリ。このタイミングがお薦めだ

注意:血栓予防薬のワーファリンをのんでいる人は、納豆を控えよう。
ビタミンKには血液を固める作用があり、ワーファリンの効き目を弱めるからだ。

お悩み別に食材をプラスして納豆パワーをもっとアップ!

腸内細菌の餌になって腸の働きを活発にする食物繊維やオリゴ糖たっぷりの食材をプラスしよう。キノコやナッツには食物繊維が、タマネギやゴボウにはオリゴ糖が豊富だ。