五輪で世界発信に85%期待、外国人の誘致強化
【共同】2020 年開催の東京五輪は日本の魅力を世界に発信できる機会だと 85%が期待——。経団連系の経済広報センターが 13 日までにまとめた全国のモニター会員への意識調査で、こんな傾向が浮かび上がった。
政府や経済界は、観光振興の一環で外国人旅行者を誘致するための施策を
連携して進めており、今年 10 月からは外国人向けの消費税免税の対象を食料品や化粧品などにも広げる。政財界は今後、旅行者増加が見込める東京五輪に向け、取り組みを一層強化する方針だ。
経済広報センターの調査は5月にインターネットで行い、1,816 人が回答した。
東京五輪に関し、観光立国の実現に向けた日本の魅力発信に「大いになると思う」
が 27%、「なると思う」が 58%に上った。「あまりならないと思う」「ならないと思う」は合わせて 14%にとどまった。
東京五輪の開催前後の外国人旅行者受け入れに必要な点(複数回答)では、
交通表示や観光案内などの多言語対応の充実が 64%と最も多かった。免税手続きの簡素化などショッピングの利便性向上も 14%が求めた。
東京商工会議所が7月に開いた消費税免税の対象拡充についての説明会でも、観光庁幹部が東京五輪を見据えた観光振興策などについて講演し、企業関係者らが耳を傾けた。
東商の清水繁観光担当課長は「五輪開催は外国人客が増えるきっかけになる。事業者側も受け入れの意識を醸成してほしい」と期待している。
【東商の清水繁観光担当課長は「五輪開催は外国人客が増えるきっかけになる。
事業者側も受け入れの意識を醸成してほしい」と期待している。