前回の続きです。
■糖化ストレスを減らす 9種類の健康茶
米井さんが研究の結果、糖化ストレス低減作用を持つ健康茶を突き止めた。いずれも独特の風味や香りがあり、ハマれば手放せなくなる。
特に糖質が多めの料理やデザートを食べたいときは、コーヒーや酒だけでなく健康茶を一緒に飲む習慣をつけよう。
1:柿の葉茶 → ビタミンCなど
レモンや緑茶の20倍ものビタミンCを含有するため、美白や風邪予防にも。さっぱりした風味で、飲み続けやすい。
2:カモミールティー → 抗炎症成分アズレンなど
ジャーマンカモミールとローマンカモミールとがあり、抗糖化作用が強いのは後者とされる。寝つきを良くする働きも。
3:ドクダミ茶 → クエルシトリンなど
十薬(ジュウヤク)の名称で漢方薬としても使われるドクダミの健康茶。独特の匂いがある。
4:ブドウ葉茶 → アントシアニンなど
原料はワイン用の赤ブドウや黒ブドウの葉。赤ワインにも含まれるポリフェノールやアントシアニンが豊富。
5:ゴボウ茶 → ポリフェノールのサポニンなど
ゴボウの皮に含まれるポリフェノールのサポニンをたっぷり取れる。水溶性のムコ多糖類「イヌリン」も豊富に含まれる。
6:セイヨウサンザシ茶 → フラボノイドなど
ヨーロッパでは「心臓の草」と呼ばれ、動悸(どうき)や息切れ対策に使われる。味が薄いので、ほかのハーブと混ぜてもいい。
7:甜茶(てんちゃ) → 甜茶ポリフェノール
古来、中国で飲まれてきた、バラ科などの木の葉を煎じた甘みのあるお茶。日本では、主にバラ科のテンヨウケンコウシの葉が原料。
8:ハマ茶 → アントラキノン類
マメ科植物・カワラケツメイが原料。空海が好んだという逸話があり「弘法茶」の別名も。香ばしく、あっさりした味わい。
9:グァバ茶 → ポリフェノールなど
フトモモ科に属する樹高3〜4mの低木、グァバの葉と果実の皮部分を煎じたお茶。肌荒れの緩和や口臭の予防にもいい。
この人に聞きました
米井嘉一さん
同志社大学大学院生命医科学研究科アンチエイジングリサーチセンター教授。抗加齢医学研究の第一人者。過剰な糖質が老化に及ぼす影響や、糖化ストレスについて研究する。『「糖質ダウン」であなたは一生病気にならない』(日本文芸社)など著書多数。
(ライター 籏智優子、写真 中本浩平)