「2019 ・ 秋 丹波篠山俳句ラリー入賞句」

「2019 ・ 秋 丹波篠山俳句ラリー入賞句」

〇市長賞 

「丹波路の一足早き秋色に」 海輪 久子 (西宮市)

〇兵庫陶芸美術館 館長賞 

「秋深し明日も使う鍬洗う」 北澤 稠民 (丹波篠山市)

〇山田 佳乃氏 選者賞

「稲の香の真中間遠のバス待てり」 田口 晶子 (宝塚市)

〇兵庫陶芸美術館賞

「まんまるの笑顔が返事豊の秋」 中井 明日実 (猪名川町)

「城塁に混ざる墓石草の花」 寺杣 啓子 (宝塚市)

「山城の古道辿れば栗の山」 細見 至広 (丹波篠山市)

「彼岸花崖よりその身をどらせて」 宮本 幸子 (福知山市)

「能面の喜怒哀楽ぞ秋うらら」 小村 美晴 (丹波篠山市)

「鵙高音春日の社の能舞台」 上山 玉美 (丹波篠山市)

「さはやかや虫籠窓より陽の入りて」 杉原 美智子 (丹波篠山市)

「赤蜻蛉風に止つてゐるやうに」 酒井 八重子 (丹波篠山市)

「毬の中横綱級の丹波栗」 茶木 良子 (丹波篠山市)

「夫もまた眼鏡を捜す敬老日」 山本 裕子 (丹波篠山市)

〇優秀句(俳句協会賞)

「霧流る丹波篠山城の郷」 高橋 美佐子 (丹波篠山市)

「縦横の轍残りし刈田かな」 植坂 和子 (丹波篠山市)

「ランドセル毬栗蹴りつつ下校かな」 久下 富美子 (丹波篠山市)

「稲を刈る手のたくましき母ゆずり」 古谷 より子 (丹波篠山市)

「しばらくは案内を恃み秋の蝶」 高橋 純子 (神戸市)

「秋の草豊かに丹波焼のつぼ」 橋本 絹子 (尼崎市)

「お隣も一人住ひや虫しぐれ」 藤本 貴久巳 (丹波篠山市)

「恐竜の眠る渓谷水澄める」 藤原 富子 (丹波篠山市)

「都へと続く街道曼殊沙華」 溝畑 稔子 (丹波篠山市)

「綿の実の青き匂いの田舎道」 寺本 佐代子 (丹波篠山市)

本年は雨の予報の中でしたが天気は次第に快方に向かい、木犀の香の漂う中でのラリーとなりました。

来賓には、丹波篠山市 平野副市長、兵庫陶芸美術館 前田参事をお迎えしての開催となりました。

選者に円虹主宰の山田佳乃氏をお招きし、入賞句の選評などを聞きましたが、その中で「その人ならではの句」との話もあり、大勢の皆さんが熱心に聞き入りました。

また、中西先生の市内に数多く存在するという「俳額」の意外な話を興味深く聞き入ったことでした。

ご参加の皆様に多謝。

見事に入賞の方は23名でした。

令和元年9月30日 丹波篠山市俳句協会 井上 壽