「丹波木綿機織り体験ワークショップ」 in 丹波並木道中央公園

「丹波木綿機織り体験ワークショップ」 in 丹波並木道中央公園

『植物のちからを活かし、布に仕立てる。』

インタビュー「丹波木綿保存会」

丹波並木道中央公園で11月9日、10日開催予定の「丹波木綿機織り体験ワークショップ」で講師をつとめる「丹波木綿保存会」さん(活動場所:公園より車で20分、栗柄地区内《創作館》〔以下、館〕)を訪ねました。

丹波篠山市栗柄地域に約300年前から伝わる「丹波木綿」。
その技術を継承するために活動するのが「丹波木綿保存会」です。1973(昭和48)年頃、家々にあった機織機などの道具を持ち寄り、昔ながらの製法による手織木綿を復活させたのが会の始まり。

「この地域では昔から、女の人が機織りの仕事を家でしていましたね。それも昭和30年ごろから徐々にしなくなってきてね。このままでは伝統が途切れてしまう、と地域の方々が始めた活動だと聞いています」「昔は木綿布を織って家族の衣服を作ったり、紡いだ糸を河原町にあった紺屋さん(愛染工場)へ卸して現金収入にしたり・・・女性の冬仕事でした。男性は冬の間、出稼ぎや藁仕事をしていました」。口々に丹波木綿の由来を教えてくださるメンバーの方々。13名のメンバーは栗柄地区のある西紀エリアに住んでいる方もいれば、市内の別エリアから、また、神戸から通われる方もいるといいます。

保存会では丹波木綿の技術を伝えていくために『研修』と『体験』の活動を行っています。『体験』は電話で受け付けて館でするものもあれば、今回の公園で実施されるような“出張型”も。「以前、関東から創作館へ体験に来られたご夫婦もいました。他にも各地の織物の産地を訪ね歩いている方など、いろいろな方が来られますよ」。「『出張型体験』は2009年の篠山城築城400年祭の時に行われたのが最初。わたしもその時に初めて『丹波木綿』を体験して、そこで虜になって研修から始めたんです」とメンバーのおひとり。今回、公園で体験できるのは『コースターづくり』。1人1枚、大体30分程度でコースターが織り上がるという。「いつも軽トラックに機織り機を乗せて、体験会場に向かいます。縦糸はあらかじめセットしておきますが、横糸はお好みのものが選べますよ。色選びでコースターの表情も変わります。地元の小中学生も体験に来ますが、みんな集中して上手に織っていますよ」。

館を見渡せば、ワタから種を取り除く道具、糸紡ぎのための道具など「ワタから糸へ、糸から布へ」・・・その作業を支える道具たちが所狭しと並べられています。中には、会設立当時に「持ち寄った」といわれる古い道具の姿も。
館からすぐの畑では、棉と藍を栽培中。「ここで育てたワタを使って丹波木綿を作っています。藍も藍染の材料の一つです」。まさに「0から木綿布を作る」ことを日々、実践している保存会。ひとりひとりが時に寡黙に集中し、時折目線をあげて談笑する。リラックスした雰囲気の中でうみだされる『丹波木綿づくり』がそのまま、公園のかやぶき民家でも体験できるチャンス!

ぜひ、たくさんのご参加をお待ちしています。

※研修1日4時間、糸紡ぎだけで24回、染と機織りで24回。週に一度通えば1年間で終了するコース

〔丹波木綿保存会〕

〒669-2711 兵庫県丹波篠山市栗柄1319 ℡:079−533-0922
活動日:月曜日から金曜日 9時から16時(祝祭日は休み)
※お越しの際は事前にご連絡ください。

【PARK CALENDAR 2019 autumn】

〇11月9日(土)、10日(日) 『丹波木綿機織り体験ワークショップ』

兵庫県伝統的工芸品「丹波木綿」のコースターをつくります。

作品展示、小物の販売も同時開催。

《時間》10:00/10:30/11:00/11:30/13:00/13:30/14:00/14:30

《場所》かやぶき民家

《料金》コースター1枚1,000円

《定員》各回2名

《申し込み受付》予約優先制

《講師》丹波木綿保存会のみなさん

【お問合せ】

兵庫県立丹波並木道中央公園 管理事務所

〒669-2221 兵庫県丹波篠山市西古佐90番地

℡:079-594-0990 (8時30分〜17時30分)、fax:079-594-0991

HP:http://www.hyogo-park.or.jp/tanba/