皆さまこんにちは。ころころ通信委員のムニュです。

初雪や初氷の便りもちらほらきこえてきました。
これから新しい春に向けて、静かな時が待っています。

さて、ムニュはかなり以前に家族で、エドヴァルト・ムンクさんの個展を見に行ったことがあります。あの有名な「叫び」もありました。
強い精神の緊張が感じられ、苦手な絵だという方もおられるかもしれません。
その後、テレビでムンクさんの特集を少し見た際、ムンクさんが内面の精神世界を削るように創作をなされていたこと、それゆえに少し病的な表現になっていることなどが言われていました。
ですが、その中で、晩年に描かれた「太陽」という大きな壁画を見た時、それまでの暗い色調を打ち破るようにこうこうとした太陽が真正面に描かれている様にムニュは圧倒され、その特集でも言われていたのだと思いますが、ムンクさんが長く苦しい創作活動を続けられてきた「意味」のようなものを強く掴まれたのではと思いました。

人生を生きてゆく中で、時に長く停滞や模索が待っていることはしばしばありますが、その苦しみの「意味」を掴む時、長い冬のような凍てつく時を経て太陽のように夜明けが現れる時、それはいつのことなのか、明日なのかもしれないですし、最晩年の時なのかもしれません。

それでも、微かに見えてくる一筋の光を、おぼろげながら掴んでゆきたいです。
 ムニュ