皆さまこんにちは。ころころ通信委員のムニュです。

むせかえるようなミカンの花の匂いが漂う中、山際には夏の走りのような雲が湧きたち始めています。

今年の新緑も、深い森になりつつあります。

さて、元号が変わり、平成から令和へと時代は変わりました。
ムニュは、さほど意識はしていなかったのですが、4月30日の昼ごろから、急に無性にソワソワし始めました。
真夜中が近づくにつれ、頭の中でぐるぐると何かを考え始め、日付が変わる一時間前の11時には、軽くハイになってしまいました。
頓服を飲み、ストレッチをしながらなるべく何も考えないようにしていたのですが、頭の中で、自分にとっての「平成」という時代の記憶の断片が、ふつふつと湧いては消えました。

ちょうど、この元号が変わることを、「年末年始」にたとえる人もいたので、もしかしたらムニュの中で、平成という時代を急スピードで思い返して処理をする、「時代忘れ」ということをしていたのかもしれません。

ですが、ムニュにとって平成の30年は、そのままほぼ病気の歴史であり、どの記憶を拾っても、胸が痛む場面が多いです。
その30年の日々を、たった一時間で葬り去ろうとしている自分の強引さに、かなり苦しくなってしまいました。
そして令和に変わった瞬間から、今度は一刻一秒と、新たな時代を積んでゆくのだと、これまた少し苦しくなりました。
そんなハイを抜けたら、またいつも通り、昨日と同じような日々が戻っていますが、一気に30年をくくろうとしたストレスは、かなりきついものがありました。
そこからまた自分の緩やかなベースに戻ること、たまに訪れる大波のような全体の流れを感じること。そのアップダウンの激しさに久しぶりにのまれました。
 ムニュ