皆さまこんにちは。ころころ通信委員のムニュです。

ふとした昼下がりに、気が付けばもう陽の陰りを感じます。
秋の夕暮れのもの悲しさの中で、なぜか幼いころの遠い記憶がよみがえります。

さて、今年の暑さもやっと遠くに感じられてきたかと思いますが、逆にこれからは、暗く静かに「閉ざされた」季節を迎えます。

心や体もふさぎこみ、思考や動きも何となく鈍く遅くなってゆくかと思います。

この、「休眠」の時期に入ってゆくのを、少し苦手に感じられる方も多いかと思います。
ムニュも、うんと幼いころ、遊び疲れて眠気がやってくるころ、まだ遊びたい、動きたいと思いつつ、どんどん眠くなっていくのにすごく悔しい、悲しいといった感情があったのを覚えています。

それは、どんどん成長したい時期に病に倒れたり、まだ動きたいのに老いが来たり、一日の終わりや若さの終わり、しいては人生の終わりが近づいてくるといった耐えがたい葛藤があるかと思います。
ですが、「休む」「終わる」といったことは必ずしも辛さだけではなく、生活や人生にただプラスの要素を願ってしまうといったエネルギーを、いったん収める、止める、落ち着かせるといった作用があると思います。

ちょうど一年の終わりに差し掛かるとき、暗く静かな空気にさらされ深く閉じてゆき、そしてまた来るであろう春やその先のものすごい暑さを思うとき、今のひと時はただ止まっていようと思えるのかもしれません。

そして、その休んでいる、止まっていると思っている心身の中で、着実に次の新芽は育っていると思います。 
 ムニュ