2008年12月30日放送の「ガイアの夜明け」で紹介されていた3つの会社の社会貢献.
水と地雷とゴミ.
放送の方向性というか内容紹介のポイントは,「ソーシャル・マーケティング」的なエッセンスも強くて...(%痛い男%)
オルタナという雑誌の次号で「ソーシャル・ファイナンス(仮)」という特集が組まれるそうで,ソーシャル・デザイン・ファンドも取材され.(%ニコ男%)
その際にも繰り返し説明したのですが,今の日本の社会起業とかNPO・NGOと呼ばれる組織・個人が抱える最大の問題,それは,
(%星%) 社会起業のリスクを全て起業家が背負わなければならないということ
社会的に深刻な課題が目の前にあって,それを解決するために,時間(大げさに言うと人生)とか,より報酬が高い仕事を失うリスクを負うだけではなく,”資金的なリスク”も背負わなければ始められない...(%ショボ男%)
もちろん,上手く事業としてまわっていく可能性は低い(%ショボ男%)
そして,事業として成立できたとしても大きな利益は期待できない(=初期投資は回収できない)(%ショボ男%)
今回の水と地雷とゴミの事例は,いずれも”企業の”社会貢献的な位置づけだし,それはもちろん企業が勝手にやることでもあるので,そして,将来的なビジネスチャンスを期待しているわけでもあり,「リスクは企業が負えば?」って意見も多いだろうな,と.(%ニヤ男%)
まあ,ゴミの例は人災だし,住民負担が解決策でよいと思うし.
でも,地雷の日立建機の場合は累積赤字が7.5億円.
社長が社会貢献せずに本業に集中していた場合の”逃した商談”なんかも入れると,20億とか30億まで膨らむかもしれないし...
水の日本ポリグルの場合も,会長や社員がバングラディシュまで行く費用とか,現地の協力者開拓費用とかも赤字要因だし...
いずれも初期投資ですよね.
(%星%) 赤字になりすぎると,「地雷の問題」も「開発途上地域の貧困地域の水問題」も放置されます
社会起業のリスク,せめて初期投資くらいは,社会が用意しないと,と思います.(%ニコ男%)
だって・・・先進国なんだから.(%ニヤ男%)
広く社会から,協力者・応援者が集い,少しずつの資金協力があれば実現できる!
そして,もうひとつ,社会起業のジレンマ.それは,
(%星%) 様々な地域への規模的な拡大が難しい
企業が社会貢献として起つにしても,個人の社会起業家が起つにしても,
「手弁当」の範囲内でしかできないわけです.(%痛い男%)
それも,先行き不透明な,無理している手弁当なわけで.(%ショボ男%)
地雷にしても貧困地域の水問題にしても,「技術・商品」は非常に優れているけれど,それを世界の社会問題へつなげていく資金が圧倒的に足りないわけです.
「ポリグルIDO基金〜世界にきれいな水を〜」プロジェクトでは,広く社会からの支援を受けて,この社会起業のリスクとジレンマを回避しつつ,世界にきれいな水を届けていきます.