身の丈にあったおしゃれを楽しめる幸せ

僕はシャレた感じの黒いシャツを一着だけ持っています。ニートだった頃に両親が近くのダイエーで買ってくれたものです。
でも、余り着たことはありませんでした。自分には似合わないと思っていたからです。

ですが最近になり、時々着るようになりました。両親と西宮ガーデンに出掛ける時、一人で川西などをぶらつく時。
カッターのようなのだけれど、ラフな感じにも着ます。黒いシャツを着るのは難しいです。

一度、僕の黒いシャツに関するコメントなんて取って見たいなどと、思いあがっています(汗)
知り合いの女性に伺ってみたいのでしょうね。そして、似合ってますよとか、落ち着いて見えますねなどと言ってほしいのでしょうね(笑)

自分の外見など全てに諦めていた時期がありました。さも自信のない表情をしていたのだと思います。
最近になってやっと、自分なりのオシャレを楽しむようになりました。
人から好感なりを持って頂けると、とっても嬉しいです。
バイト代をやり繰りして洋服類を購入して、これ又やり繰りして着こなしてみる。こんなに楽しい事はありません。

ある日、母が「あなたはおしゃれだね」と言ってくれました。調子に乗った僕は「もっとシャレたのもあるよ」と買ったばかりの淡い色の赤いシャツを着こんで、川西まで出掛けて行きました。
オシャレを楽しめる心、他いろいろな環境があるから。
それにマザコンだろうが、何だろうが構わないのです。僕はそんな会話が楽しめる今が幸せです。

黒いシャツに関するコメントは取っていないけれど、いつ取れるかもわからないけれど、その前に黒いシャツを着て、梅田か神戸に出掛けないとなーとか一人でつぶやいていました。その声を今すぐに母さんに届けたくなりました。

人間は成長してゆくものです。人生とは失敗・悩みと苦しみの連続で、そして少しずつ成長してゆくのだと、本当に感じます。
失敗したっていい、「その黒いシャツの着こなしは難しいね。でも頑張ってトライしてみたね」というような事をおっしゃってくれる方がいれば、安心して成長できます。再びトライ出来るのです。

未来は未だわからないものですが、希望を持てさえすれば、必ずその人なりの素晴らしいものが来ると信じています。

松尾