《♯4 学び (パート1)》

サドベリー関係者へのインタビュー・シリーズ。今回は「学び」についてです。

「学び(パート1)」on YouTube

デモクラティックスクールでは、いわゆる「教科」を学ぶことを、あるいは「教科」を学ぶことだけを“学び”とは考えていません。

遊びやすべての活動が“学び”につながるのです。

まさに生活全体に触れることが、デモクラティックスクールでは学びになります。

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Kelly(Jerusalem Democratic School, 14才)

「学びとは何かということは人によって考えが異なるということを人に理解してもらうのは簡単じゃない。

 数学を習うとか、文学なんかを読んだり書いたりすることだけが学びとは私は思わないわ。

 女の子からスティック・フィギュア(人や動物の頭を円で、手足・胴を直線で表した絵)の描き方を習ったら、わたしはそこから何かを学んでいるのよ」

David(Greenwood Sudbury School, 19才)

「学びって、いつも教育的な活動の結果として得られるものじゃないんだ。

 何か楽しいことをした結果として偶然何かを学ぶということだってある」

Anthony(Diablo Valley School,スタッフ)

「学びのプロセスというのは複雑だということを大人は忘れがちになる。

 3才の子どもでもすでに読み方を知っている子もいれば、11才でも読み方を学んでいない子もいる。

 同じことをするときでも人はいろいろ異なったやり方でするっていうのは、人間性の驚くべき側面だ」

Seth(Sudbury Valley School,元在校生)

「人はいつも何かを学んでいるよ。誰も思いついたこともない方法でね」

Regina(The Booroobin Sudbury Democratic Centre of Learning, 20才)

「人はいろいろなやり方で学んでいる。

 少しずつ何かを学びながら、一つ一つの部分がある時つながって大きく育っていくの」

Anthony

「デモクラティックスクールの人たちの考えは、一般の大人の人たちがしてきた経験と対立するんだ。

 すべての大人は伝統的な学校に通ってきた。彼らは一年生でどう読むかを学び、三年生で分数や小数点を学び、高校で世界中の文学を学んだ。そういった経験とデモクラティックスクールは闘わなければならないんだ」

Michael(Jerusalem Democratic School,16才)

「人は生活から学ぶんだ。重要な(relevant)活動から重要な(relevant)ことを学んでいく」

RomeyRomey (Fairhaven School,スタッフ)

「子どもたちは、学ぶことができる可能な範囲からたくさんのことを学んでいる。

 彼らはいつも、役に立つ大人になるために必要な何かを学んでいる」

Seth

「学校の教科はたくさんの労力をかけて、のろのろと教えられる。

 子どもたちに彼らが学びたくないことを学ばせて、時間をムダにさせている」

Anthony

「多くの人は、アカデミックなことが重要なことで、その他のことは重要度が低いと考えている。

でも、デモクラティックスクールのアプローチは違うんだ。デモクラティックスクールも学術的なことは大切だと思っている。でも僕たちにとってそれは教育の内容の一つに過ぎない。

学術的なことを実際に行っていることに統合する方法が見つけられなければならないんだ」

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(パート2へつづく)