2月26日、環境省ガイドラインによる”エコアクション21”(EA21)の中国(大連)への導入第1号が成約しましたことをあらためてご報告いたします。
(日本の環境マネジメントシステムEA21の海外導入は史上初めて!)

私はかねてから「アジアの環境問題にて日本の環境技術の途上国移転」を1つのテーマに、環境学習を重ねイノベーションを探ってきましたが、世界が動くスピードは速く、環境設備などハード面では世界中の環境企業が中国に向けてビジネス商談を仕掛け、この方面で我々環境NPOとしての出る幕はどんどんなくなっていました。

でも本来「技術は人的交流を通じてこそ流通する」ものと考えていたため、中国の現状に合わない高価な環境先端設備は一部「宝の持ち腐れ」になることを危惧しつつも、ハード面のビジネス移転の次にはソフト面が重要になってくる!と常々考えていました。

環境マネジメントシステムはまさにソフト・ソリューションであり、EA21はISO14000シリーズより取得が簡易で低コスト、しかも現地企業の社員たちが省エネ・廃棄物・CO2削減など、企業の環境負荷への自主的取組に目に見える効果を発揮する、すぐれたマネジメント体系で、社内コミュニティにも役立ちます。

EA21が、ともあれ中国(日系)企業に実績をつくれることと合わせて今後、日本の環境マネジメント・ノウハウがアジアに貢献する非常に大きな第一歩が踏み出せたかと思います。

官(日本)→官(中国)でなく民→民が社会起業的アプローチ!

中国側導入第1号企業は兵庫県尼崎に本社を構える環境機器製作会社の大連における現地独資法人(甲方)で、覚書成約の乙方はEA21審査員、有限会社「環境研カンパニー」の大畑社長!

「環境研カンパニー」の大畑氏はEA21普及活動の第1人者!

氏はかねてからEA21中国進出への足がかりを単独で模索していました。
自己の利益をかえりみず、日本とアジアの環境問題解決に東奔西走されている。

私は某環境省OBから3年前に大畑氏を紹介され、それ以降、氏の中国進出におけるマーケティング戦略面のアドバイスや北九州・大連の環境人脈の構築などで貢献してきた流れの中で、今回の成約に至った。

つまり「SIOの社会起業家支援」第1号成果ともいえるだろう。

もちろんこのような海外技術・ノウハウ交流で行政機関のご協力は必須です。

以前、大阪府橋下知事が上海訪問時に、同行した大畑氏のプレゼンを聞かれ大変興味を示された。橋下知事も環境技術のソフト面の重要性を認識されているご様子だったという。

「環境研カンパニー」は今後、大阪府上海出張所と連絡を取り、現地の企業を集めてEA21普及のためのセミナーを開いていくことを目指しています。

またK−RIP・大連JETRO・大連市関係者のご協力で、EA21普及セミナーを大連でも開いていくことも視野に入ってきた。

今後は、中国の各種環境法令との整合性をはかることと、面展開に向けてビジネスモデル構築が課題となる。

⇒⇒この続きは・・ http://blog.livedoor.jp/upks/archives/1364519.html