神戸・ひきこもりを話す親の会 *発足

18歳を過ぎると、ひきこもり者には、でかけようにも行く場所がなく、多くの保護者らが、どこへ相談を持ち込んだらいいのか迷い、結局医療機関(多くは神経科)に頼ることになり、大量の投薬と副作用に悩んでいる人もいる。ということが先日の不登校を考える親の会「アルバトロス」で熱心に語られた。

 ぼくのフリースクールにも、これまで20代・30代からの問い合わせがあったが、ここは、小中学生が中心の居場所で、年齢制限も18歳となっており、対象外として受け入れることができず、大阪や京都の親の会を紹介したりしてきた。

一方ワラにもすがりたい親たちの不安につけこみ、愛知県の長田塾、丹波ナチュラルスクールなどの矯正施設が増えている。その経営者らは、ひきこもり者を理解し、サポートするというのとは全く逆の、ひどい暴力と人権蹂躙な脅迫行為によって、子どもと家庭を脅し、高額な会費を取り、殺人まで起こしている。にもかかわらず、長田塾長などは、なんの反省もなく、いまだに「子どもをダメにする家庭」などをテーマにして各地で講演を続けている。こういうことが許されるほど、この国は体罰には寛容な風土なのか、それがDVを助長しているのではないだろうか。

ひきこもり者の家族は周囲に理解者が少なく、孤立化しやすい。ひとりで悩み、悶々とした気持ちで毎日を過ごしている。そのつらい気持ちを受け止めてくれる人がいて、話しながら涙を見せても笑われることがなく、ちょっと肩の荷物をおろせる、そういう場がまだまだ必要なんだな、と僕はその話し合いの中で感じた。

そこで、さっそく数人の保護者と話し、「ひきこもりを話す親の会」を開く決心をした。目的は保護者同士が話し合い、共感しあうだけでなく、早い時期に、ひきこもる本人らがでかけて仲間と話したり、顔を合わせることができる「サロン」をつくろうということである。

 ☆ まず気楽に集まって、いろいろ話してみようということで

 4月16日(木)午後4時〜6時 第1回「ひきこもりを話す親の会」を開きます。

 場所 神戸自由学院 (神戸市中央区北長狭通 7丁目3-11 坂下ビル2F)
 交通 阪急花くま駅西口から西へ4〜5分、 JR神戸駅から15分
 電話 078−360−0016
 アドレス kfs2008@live.jp ( 担当 神戸フリースクール田辺 ) 参加費500円(予定)