こども返り

赤ちゃん返りについて、これも書いて欲しいとの声をいただきましたので。

思春期前後の赤ちゃん返りについて。

何か、非常に苦しい事態になった場合、実は大の大人でも赤ちゃん返りをすることがあります。

私が思うには、よく言う「幼少期の親のかかわりが悪かった」というような短絡的?なことではないと思っています。

ある意味「良かったからこそ戻りたくなる」んじゃないか?と思うんですが。(苦笑)

大人は横に置いておいて。

思春期、いじめや不登校のプレッシャーやいろいろな負の要因で、例えば母親より背が高くなったような男の子が母親に抱かれにくるような事があります。一緒に寝たがったり。膝枕をしてもらいたがったり。

親としたら戸惑いますよね。
母親は女としても?男親は夫としても?いろいろ悩みます。

どうしたらいいかわからないままあたふたと対応しているとずっと続いたりこじれたようになったり。

基本的にそういう場合は「3歳に戻っている」と考えて間違いないと私は考えています。
ではどうしたらいいか?ですが。

膝に来たら、しっかり抱きしめてあげたらいいのです。
で、本人が納得するまで。
まずはそう長くはないです。
で本人が離れようとしたら。
私は「おまけを付けてあげて」と言います。
例えば8つ数える間ぐらい「まだいいやん」と。
で「じゃましたらあかんなあごめんごめん」というような感じで離したらいいと。

自分が要求したからいやいや抱いている、というような思いを抱かせないことが大切です。

で、
「そういえば小さい時は甘えたで」とか
「あの頃はちいさかったのにこんなに大きくなってくれて」とか。

これは「そのままのあなたが大切」という親の意思を伝えるチャンスなんですね。
勉強ができるから、いい子だから、役に立つから、というような姑息なことではない、「その存在のすべてを受け止めてみせる!」という親の意思表明のチャンスでもあるのだと私は思います。
がっちり利用させていただきましょう。(笑)

「もう!赤ちゃんなんだから!」なんて明るく言いながらもいいかも。

つらい状態の子どもにとって「どんな自分でも受け止めてくれる親の存在の確認」が、今を生きてゆく上で決して欠かせないものだからなのです。
それを私たちは理解する必要があります。
男の子の場合など特に父親があれこれと邪魔をすることになる場合が多いようですが、是非理解していただきたいと思います。

そこに自分もいたなら、自分もしっかり「子どもと母親」を抱きしめたらいいのです。どんなに子どもの体が大きくても。邪魔にされるかもしれませんが。(笑)
それでも「何を言うとる、わしにも大切な二人だ!」とぜひ。

こどもが、自分がいかに大切な存在であるか、確認できたら、そういう行動はする必要がないわけですからあっという間に消滅します。
不思議なほど。

苦悩がなくなるわけではないですが…。

それぞれのご家庭、子どもによって少しは差があるかもしれませんが、
まったく違うことはないと私は断言したいと思います。