1996年12月に発行された「砂漠化対処条約」の第一条に「砂漠化とは乾燥もしくは乾燥の程度の弱い半乾燥地、および乾燥半湿潤地域における気候上の変動や人間活動を含む様々な要素に起因する土地の劣化」と難しく定義しているが、要は砂漠化の原因は気候的と人間ですょ、砂漠化というのは土地の劣化ですょ、ということがいいたいわけです。
 
 自然環境による砂漠化の原因
 長い年月の間に気候が変わり、雨が降らなくなり、乾燥によって砂漠化が進みました。このうように、砂漠化の原因は気候条件が変わり、自然の力により砂漠化してしまったということが原因の一つといわれています。だが、地球が猛ズピードで砂漠化が進んでいるから、砂漠化が原因で気候変動が起こっているという逆説もありうる。 

 人間の作用による砂漠化の原因
 砂漠化の自然的な原因のほかに、人為的な原因で砂漠化が進んでいるということが現在問題になっている。それは、森林伐採、放牧、農業などが挙げられます。
 特に、内モンゴル高原が砂漠化している原因には過剰、無理な開墾と過放牧が挙げられます。過放牧は現在中国の市場経済の下で現れた新たな社会現象である。農業開発に土地を奪われた遊牧民たちは、その残されたわずかな草原に依存するしかない。そして、放牧地を拡大して家畜を増やし、収入を増やす道がなくなり、所有の草原で家畜の数のみを増やし収入を増やすということを余儀なくされた。
 過放牧により砂漠化が進んでいるというよりも、農業開発によって草原が縮小して「遊牧」ができなくなったことの結果である。