NPOで社会を変える! タイズ財団 D.パイク氏講演会開催

新型インフルエンザの影響で、一時開催が危ぶまれましたが、本日、無事に、4限5限の時間にかけて、アメリカのタイズ財団の創始者でCEO、ドラモンド・パイク氏の後援会が開催されました(開催にかかわった関係者の皆様、本当にお疲れさまでした)。

 タイズ財団とは、2008年の助成額が1億800万ドル(約100億円)以上の寄付財団であり、社会変革を目指すアドボカシー型のNPOの総合的インフラづくりを先導し、常に先駆的に新しい社会貢献セクターの発展のための事業を展開してきた団体です。パイク氏は、還暦とは思えないエネルギッシュな方でした。

 講演を聞いていて、アメリカと日本の違いをいろいろ感じました。アメリカは移民の国で、国のシステムが確立する以前に、市民自治が必要だったという歴史的経緯があり、それが相互扶助や寄付文化の醸成をもたらすという文化的背景があってこそ、このような財団が機能するのだろうと思いました。

 翻って我が国では、自治といっても中央集権的な意識の強い、いわば官製の住民自治なのでしょう。一度出来上がったらずっとそのまま動いていく。前例を変えるのは大変…。これってやっぱり慣性の法則でしょうね。こうした状況の中での社会変革のためには、アメリカでの実践とは異なる感性が必要かもしれません。

そんな感性豊かな人材が、関西学院大学人間福祉学部から輩出されますように。

これで本日のブログも完成………失礼いたしました。

実践教育支援室室長 EK