昨年、NPO視察でSan Franciscoへ行きました。
ロケーションが素晴らしかったのが、
Presidio(プレシディオ)にある「タイズ財団」でした。
(もちろん、素晴らしいのは立地だけではありません!)
全体が丘陵地帯で、緑が多く、その合間に、
ポツン、ポツンと点在するように元軍関連の様々な
生活施設が残されており、それをNPOが
オフィスやインキュベートスペースに使っています。
その中の一つに「タイズ財団」の本拠地がありました。
その「タイズ財団」のCEOである
Edmund Pike氏が来日され、
関学大で講演をされました。
タイズの事業は基金を伴った100億円規模のもので、
全米でも特筆すべき中間支援NPO組織です。
関学には、昨年度から「起業学科」が
創設されており、そこの講演会なので、
学生もたくさん来ていました。
その中に混じって、NPO関係者も結構たくさん
参加しておられました。
アメリカでは、政府(行政)ができる前から、
民間でパブリック・ウェルフェアに取り組んでいた、
なので、そういう活動は、税金面などでも
特別待遇になってきた。
その歴史的な経緯は、日本とはまったく異なります。
しかし、Pikeさんは、「だからこそ、非営利部門は、
公共のために活動しなければならない、
様々なアイディアの実現や、社会の中で、
声の伝わらない人の声を出していく、
放っておいたら、自主的に起こってこない活動に
取り組んでいくのがNPOだ」と言っておられました。
また、意外な話は、アメリカでも、中間支援組織に
お金を出すところはあまりない、ということ。
しかし、あらゆるアイディアで、集金システムを構築し、
30年以上も事業実績を保ってきているところが、
「タイズ」がいつも「モデル」とされる所以でしょう・・・。