強迫神経症3

こういう状態になる子はもともときっちりした性格が多いので、その根本的性格は変わりません。

きっちりした性格って実は仕事上などでは重要な「いい性格」ですよね。

その性格を生かせる仕事があればそっちに一生懸命になることで、他のことは手抜きになって丁度よくなることもあります。

あまり悪い方にだけは取らないでほしいと思います。
私は時々、おおざっぱな私に、その性格、分けられるなら分けて欲しいと思ったり。(恥)

「服を再々着替えて着替えがなくなって困る」という相談に対して、Tシャツや中パンなどの安いのでよければ山ほど買って「いくら着替えても安心よ!」とやってみては?といったことがあります。
改善しました。

「共有のパソコンを人が触ると怒るので困る」という相談に「他の人が使う時にラップをかけて使えば良いのでは?それでいいか聞いてみてください」といったら、話がまとまって、結局だんだん固執がなくなった例もあります。

否定からは何も生まれない、その子の気持ちを尊重した上で、お互いが共生できる道を話し合うことが大切なのだと思います。

やっている本人が一番しんどいのです。
それでもそうならざるを得ないということを理解してあげて欲しいと思います。

洗いすぎで手が荒れるなら、あまりきつくない石鹸に変えるとか、ハンドクリームを「洗うのは反対しないからこれを使って、大切なあなたの体が悪くなるのは私がつらいから」と伝えて使うように説得するとか。

その子が動物が好きで無理して飼い始めたら治った例もあります。

小学1年生の女の子が「一日に何十回も手を洗ってしまう。お母さんが病気だというし、しんどいしどうしたら」という電話を本人から受けたこともあります。

いろいろ話を聞くと、本人はとても良い子なんですが、席のとなりの男の子がやんちゃな子で、年配の女性担任がかなりその子に対し「かなりな指導(体罰、大声、机を叩くなど)」をするらしい。それを見ている子が強迫神経症になっている。

正直怖いんですよね。
自分もいつそういう目にあうか不安で不安で。
本当にかわいそうです。

今、こういう例がかなり多いのです。
結果、不登校になる子もいます。
本人にはまったく「責任」も「原因」もありません。
なのに…。

親御さんには原因と思えることをお話し、
担任に改善をお願いすべきであることを伝え、
本人に対しては、それまで親がやっていた、余計不安になる「病気」などという言葉や叱責はしないようにお願いし、カウンセリングの必要性があると私が思っていることをお伝えしました。

匿名の電話だったのでその後はわかりません。
元気になってくれていたら嬉しいな!