峠を越えれば但馬という、丹波の最北の地を訪ねた。
手塚治虫の『ブラックジャック』にも、実名入りででてくるところだ。
人口の流出や高齢化などの問題を抱えているが、
それでも比較的若い人たちが”楽しいことをやろう!”と、いろいろな活動を行っている。
どうやら、ここが不良中年の丹波での初仕事になりそうだ。
秋には”裸まつり”が開かれる由緒ある熊野神社を横手に見ながら進むと、
川遊びや蛍狩りなどが行われる親水公園と、地域の人たちが運営する蕎麦どころがある。
おすすめの野菜天ぷら蕎麦をいただいた。
街中の蕎麦屋のように、手打ちではないが、天ぷらは素朴な味がした。
帰りに、丹波布の伝承館に寄った。
かつて柳宗悦が京都で見つけた繊細な絵柄の布のルーツを探っていくうちに、ここ丹波で織られたものであることがわかり、その後、再興されたものだ。
織りの美しさとともに、民家風の館内の空間構成が巧みだ。
とても高価なので、小さなストラップをいただいた(笑)。
長距離通勤する丹波で見聞きするひとつひとつが、千里での”土産話”になる。
すると、「不良中年さん、仕事しとるん?」と言われてしまい、答えに困ってしまう(笑)。