MNです。

<今日の支援室>
今日は朝から、蝉の声がキャンパスに響いていました。昨日まではごく小さな声でしたが、今朝は大合唱です。梅雨明け宣言はまだのようですが、本格的な夏が来たようです。

春学期の講義シーズンが終了し、支援室を訪ねるお客さんは確実に少なくなっていくのですが、お客さんへの出張サービスが本格化します。関係者の皆様、実習指導、お疲れさまでした。そして巡回指導、暑さに負けず頑張りましょう。

<SIFE 日本一 おめでとう!>
ところでSIFEの日本一、このブログでは言及がなかったので、遅ればせながら・・・おめでとうございました。その内容は以下にゆずります。

■関学HPより
http://www.kwansei.ac.jp/News?n_id=5182&n_type=1&yyyy=2009&mm=07

前回私のブログでは、以下の通り言及していましたが、ん〜私は預言者になればよかったのかな。
——————–
・・・KK君、学生のSIFEプロジェクトのサポートで今日もご出勤。御苦労さまです。いろんな問題・課題にお悩みの様子ですが、いつか花開くときがきますよ。・・・
——————–
まあ預言者ではないので言いますが、花開くの・・・早すぎやろ!
KK君はこの成功におごることなく、精進を続けるとのこと。またそれを学生にしっかり伝えているなんて、なかなかの教育者であるぞよ。

この結果に「あ〜うらやましいなぁ」と感じたことが3つあって、1つ目は優勝という名誉、2つ目はドイツ行きの報酬、3つ目は日本一の瞬間、仲間と分かち合える歓喜です。これらは一体なので、分けることはできないのですが、どれがいいと問われたら、間髪入れず3つ目を選びます。

瞬間で爆発的な歓喜は、なかなか味わえないものです。思い出すと、高校生の時、リーグ入替戦で勝った瞬間、大学の合格発表、’85のタイガースの優勝、全部若かりし頃の思い出で、全部勝ち負けに関わる内容です。歳をとればとるほど・・・「勝ち負け」というものは相対的で、短期的で、刹那的なものだから、大人にはもっと安定的で、敗者などいない皆が喜べる「ウィンウィン」の関係における歓喜が望ましい・・・などと諭され、刷り込まれ、大人になっていくのです。

「ウィンウィン」って何ですか、故障の車?「くそくらえ」ですよね、丁寧に言うと「うんこを食べなさい」。所詮は子供のくせに、大人のふりをするな!と思います。敗者には敗者の美学や矜持が存在します。負けることを過剰に忌避しようとする心性が、負けることが存在してはいけないかのような状況をつくってしまっていて、それが社会の同調圧力にまで発展してしまう・・・なんと狭苦しい社会かと思います。「勝ち負け」にこだわらない社会は、「勝ち負け」をなくす社会ではないはず、しっかり、きちんと「勝ち負け」を経験することでしか実現しえないのではないでしょうか。

勝者の傍には必ず敗者がいて、彼らはほとんどすべて、傷つき、嫉妬やねたみを感じ、落ち込んでいて、しかし彼らはそれを乗り越えようとしていて、決して立ち止まっていない、そのことさえ知っていればいいんじゃないでしょうか。敗者には、負けをしっかりと自覚してもらわないといけません。そして次、敗者は勝つかもしれない、勝者は負けるかも知れない。だから歓喜は美しい、だから歓喜は羨ましいと思うのです。どうせ、すべては連続した刹那の掌中にあるのだから・・・。

——————–
<私事ですが・・・>

今週は遊びまくりました。

14日、火曜日、祇園祭の「宵々々山」に行ってきました。私の若いころと違って、「宵々山」をゆったりと楽しむことはできないようです。だから「宵々々山」なら・・・と思ったのですが、それでも人がいっぱい。四条通りを一通り巡った後、ご無沙汰していた飲み屋さんで友人と合流。飲み屋さんには、なぎなた鉾の前で売っていた「ちまき」を進呈、厄除けだとか・・・。

この飲み屋さんは、結婚前に「現妻」とともに義父に呼びつけられ、義父とその友人の大学教授、米人等に品定めされた思い出の場所です。そのときには、「つきあってます」では済まないと思ったので、鴨川でプロポーズしてから飲み屋に行くハメになりました。「お前が○○の恋人か?どうするつもりだ!」大男の米人の英語に対して、睨み返して、日本語で答えたことを思い出しました。若い頃は、随分向う意気が強かったものだと感慨にふけっていました。

15日、水曜日、これは「今日の支援室」ネタですが、いろいろな意味を込めて「支援室メンバー+Y先生」で飲み会をしました。その意味を列挙すると、「実習指導お疲れ様・巡回指導頑張るぞ・7月20日はソーシャルワーカーデーやでー・YIさんお誕生日おめでとう・AOさん実習頑張れ・KK君GPお疲れ様そしてSIFE日本一おめでとう・Y先生学科の世話人お疲れ様そして第2子誕生おめでとうございます」等々。実は最後の第2子誕生は、直前にわかったことなので興奮してしまい、言葉としては「ご出産おめでとうございます」と言っていまいました。男のY先生に・・・。

17日、金曜日、前から見たかった映画「ハゲタカ」を見に行ってきました。最終日だったので滑り込みセーフ。以前、NHKの連続ドラマ(2007年2月17日−3月24日)で放映されていて、そのときから注目していました。国際番組コンクールの「イタリア賞」など国内外で数々の賞を受賞している作品を、その後の話として映画化したものです。

いやあ、これはよかった。質が高いと感じました。元々社会経済ドラマは好きで、普通の小説はあまり読まないのですが、経済・経営・法律がからむお話や物語については、ハードカバー、文庫を問わず読んでいたりしていて、ひそかな趣味なのです。少し前に見た、フジTVとタッグを組んだ「誰もまもってくれない」もよかったけど(これも何か賞をもらってた)、「ハゲタカ」のほうが重さを感じました。今後、フジ対NHKの構図になるのでしょうか。次は「アマルフィ」を楽しみにしています。

「ハゲタカ」はTV版の理解があるとより楽しめると思いますが、話は独立しているので、こちらだけでも十分楽しめます。一方、経済の専門家だといろいろ突っ込みどころがあるのかも知れませんね。時流であったサブプライムローン破綻問題を、うまく話の中に入れているものだと感心しました。

「ハゲタカ」のいろいろな批評のうち、もっとも共感できたのが以下です。まあ説明も批評も、インターネットに任せます。印象に残った部分として、最後に、中国の山奥の村で、死者があの世で不便しないように残された者がお札を燃やす(ことで死者にお金を送る)、そういう風習をあらわしたシーンが紹介されます。こういう風習を、歴史・文化に根ざした社会的機能として説明する、バブル華やかりしころの思想潮流を思い出しました。

さて現代の我々はどのような歴史・文化で、今我々が陥っているような高度な、というか極端な資本主義を乗り越えるべきなのか、映画では「ハゲタカ」なりのヒントが紹介されていました。もちろんのこと、私は「福祉」を想いながら、これを考えていました。

■私が気に入った「ハゲタカ」解説・批評
http://glaciere.air-nifty.com/zarugawa/2009/06/post-98b8.html

——————–
<タイトルですが・・・>
タイトルは、このブログを書きながら聞いているマンハッタントランスファーの曲で、ジャズ・フュージョンの領域に属する曲です。ジャズ・フュージョンを分かっているとはとても言えないのですが、やはり良いものは良い。BIGBANDやスウィングジャズなど、単純に楽しめるものをよく聞いています。

■Birdland (Manhattan Transfer)
http://www.saisin.biz/youtube/youtube.cgi?related=pqashW66D7o&orderby=relevance&window=&stereo=&field=&cate=&xxx=3

実践教育支援室年長 MN