「露地物市場」集落紹介シリーズ(その2)

潮芦屋の露地物市場に出店する集落紹介第2弾。

 しかし、今朝は寒かったですねぇ。3月の下旬というのに...。
 岩崎(イワサイ:養父市)の方から電話があり、「朝起きたら、外は雪景色やったよ」って。こんな時期にびっくりですわ。

 今日は、「黒川(クロカワ:朝来市生野町奥銀谷地区)」と「久斗山(クトヤマ:新温泉町)」について紹介します。ここも雪降ったかな?

黒 川

【場所は?】
 車では、神戸大阪からは、中国道−舞鶴若狭自動車道を経て約1時間30分、姫路からは約1時間。列車では、神戸からJR生野駅までは約2時間、姫路からは約1時間。
 瀬戸内海に注ぐ市川の最上流地域で、奥深い山々に囲まれた自然豊かな地域です。

【どんな地域ですか?】 
 市川源流の川底は岩盤で特に藻を食む鮎は味が良い事で釣り師間では有名。国特別天然記念物オオサンショウウオが多数生息しており(確認個体数約1,200匹)、研究施設も立地しています。一方、ダムの影響で、かつて多くいた水性生物の減少が懸念されています。

 生野銀山は開抗1200年という悠久の歴史を持っており、奥銀谷地域内には観光施設である史跡生野銀山があり、観光坑道や世界的コレクションを集める鉱物館があります。

 黒川地区には、美人の湯として有名な黒川温泉や、室町期開基の大名寺、自然公園センター、ロックフィルダムの景観が雄大な黒川ダムなど、豊富な観光資源があります。

 黒川地区では、10年前から都市交流としての「めちゃおもしろい黒川大作戦」というお祭りを行っており、黒川じゃがいもまんじゅう(潮芦屋でも販売しますよ)や、アンコウ(オオサンショウウオの地元名)グッズの開発など、集落の活性化に地域ぐるみで取り組んできています。また、奥銀谷地域では、今年自治協議会が発足し、地域をあげてのまちづくりの体制が整い、銀山の時代を引き継ぐ活動などを始めています。

オオサンショウウオ。運良く日中に出くわしました。

久斗山

【場所は?】
 久斗山は兵庫県のはじっこ、新温泉町の東部、香美町との町境に位置します。浜坂から車で20分程度のところにあります。神戸からは3時間以上は確実にかかるところですが、その分自然が豊かで、古くから尼崎市の小学校と姉妹校であったり、神戸市内の小学校からの自然学校を受け入れたりと、交流の歴史が豊かなところです。

【どんな地域ですか?】 
 久斗山のシンボルと言えば、旧久斗山小学校舎と大杉神社だと思います。
 現在、校舎は農産物加工施設として活用されています。栃餅やふき・山椒の佃煮、葉わさび漬けなどを生産してます。潮芦屋にも持ってきてもらいますよ!
 体育館もそのままです。「拠点施設としてうまく使っていきたい」と地元の方は考えています。
 
 大杉神社には、県の天然記念物である大きなヒノキがあります。推定樹齢700年と言われています。毎年神社の祭礼日の10月1日には直会式(なおあいしき)が行われ、万年酒を取り出して村の吉凶が占われるとのこと。このような神事は、全国的にも少ない貴重な事例だそうです。

大杉神社の夏と冬です。狛犬もえらいことになってます。