地図上で見る宝塚の住宅都市としての変遷についてのセミナーが平成21年7月25日(土)に東公民館において行われました。
講師は、武庫川女子大学の水野優子氏(生活環境学博士)でした。
まず最初に、国内における宝塚のイメージのお話しからスタートし、それは、「歌劇」に代表されるごとく『観光・レクリェーション都市』であると同時に、関西経済圏の『住宅地』としての顔を持っているとのこと。
因みに某社の「住みよさ」調査では、全国でベストテンにランクされています。
この住宅地の形成について、近世(宿場町・門前町)、近代(郊外住宅地)そして現代(ニュータウン・戸建集合住宅団地)に分けてご説明をしていただきました。
次に、地形図(地形、標高、道路、鉄道、土地利用等を表現した地図)を大正2年から現在までのものを示されながら、「阪急電車の開通」「リゾート地の開発」「武庫川等の河川改修」「高級住宅地の造成」等々を時系列に解説され、最後に今後の住宅都市としての展望として、良質な住宅都市であり続けるためには、宝塚ブランドを守りつつ、人口の減少、少子高齢化、都心回帰等々と背景が変わる中、新たな宝塚の魅力を育てることが肝要とのことでした。
”言うはやすく、行うは難し”で、これは市民一人ひとりが意識を持ち、行動することがたいへん重要なことと思われたセミナーでした。