真夏の生活史から

池田のTOYRO倶楽部セミナールームにおいて、標記講座が平成21年
8月6日(木)に行われました。
 講師は、園田学園女子大学名誉教授の田辺眞人氏でした。
 まず最初に、暦(こよみ)の変遷についてのお話しがあり、暦が中国から
日本に入ってきたのは、聖徳太子の頃とのこと。
 もっとも、大陸国家である中国と海洋国家である日本とでは暦のみをまね
しても体感としては1カ月半位の差異がある由。
 因みに明日(8/7)が暦の上では”立秋”ですが、これからが夏本番であり、
全く実感がわきません。
 これは、中国では「春夏秋冬」の考え方が、春分・夏至・秋分・冬至を中心としていることに由来しているそうですが、これを立春・立夏・立秋・立冬に重きを置けば、自ずと「春夏秋冬」の位置が変わってくるとか。
 また今頃には、”お盆”や”土用”等の思想が存在しますが、たとえば”土用”を例にとりますと、『陰陽五行説』によれば、木(春)火(夏)土(*)金(秋)水(冬)が各72日(年360日)あり、夏は本来の夏:72日と土:18日(四等分)に分けられ後者が”土用”ということになります。
今年の”土用”は、7/19(丑)〜8/6(未)となり、十二支の考え方によれば、280年ぶりに『丑』の日が7/19と7/31の2日となる珍しい年に当るとのことでした。