ネットワークを築く

本当は、8月6日のブログ当番だったのですが、私用で時間がとれず、ちょっと遅れてのアップです。

ヨハネ祭にボランティアで参加してくださった皆さん、お疲れ様でした。
ヨハネ寮と言えば、今を去ること8年前、社会福祉士受験資格を得るために、札幌の某専門学校の通信教育コースに籍を置いていたときに、現場実習をさせていただいた実習先です。それ以来、何人もの学生を実習生として送り込み、その上本務だけでも充分お忙しいのに、実習担当のワーカーの方を関学の実習指導の非常勤講師としてお願いし……というように、とっても濃い関係にある施設です。

当時(今もあるのでしょうか)、ヨハネ寮の実習生には、実習担当ワーカーは入れてもらえない実習生専用のMLがありました。先輩実習生が、実習中何かで困った時には何でも質問していいよ、という配慮で作ってくださっていた有り難いMLでした。ヨハネ寮は、通信制の専門学校の学生を多く受け入れておられたので、現役の大学生ばかりではなく、私のようにとうのたった年齢の実習生、社会経験のある実習生も多く受けておられたため、そのML、およびオフ会を通じで、いろいろな人と知り合いになることができました。

現在、そのMLは、ヨハネを卒業して、種々の福祉現場で働いているヨハネ寮実習生OB・OGの「勉強会」という形に発展して機能しています。

この業界では、ソーシャルワーカー一人ひとりの専門性に加えて、それぞれのワーカーの持つネットワークが実践の厚みを加えることになります。ワーカー一人の持っている知識や技量では、どうしても限界があるのですが、ある課題に対して、自分はそのことに詳しくなくても、どこに、あるいは誰に聞けば、その課題解決に関する情報が得られるか、という「つながり」をどれだけ持っているかが大切だということです。

まさに、実習シーズンまっただ中の現役学生の皆さん、今、お世話になっているスーパーバイザーや、現場で出会う方々は、あと2~3年たてばみなさんの先輩、同僚になる方々かもしれません。実習期間だけのお付き合いではなく、もしかすると、この先何年も関わっていくことになるかもしれない…そんな気持ちを持ってどうぞより良い関係を築いて、いつか恩返しできるような力と学びを蓄えてきてくださいね。

実践教育支援室室長 EK