ありもと@孟子です。。 みなさんこんばんは。。。
先週はわんぱく公園空調掃除で1日中園内に缶詰であ
ったので、2週間ぶりに孟子不動谷を訪れました。
先週くらいからようやく天気が安定し、この土日が何週
間ぶりかの2日間晴れであったようです。
7:30
孟子不動谷到着です。
今日も朝から、眩しいばかりの好天です。
チッチゼミが鳴き出しました。
ツツジで発生する里山最小のセミで、孟子に本格的な
秋の風を運んできます。
2004年 8月24日
2005年 8月19日
2006年 8月27日
2007年 8月18日
2008年 8月27日
2009年 8月17日
過去6年間のチッチゼミ初鳴き記録を列挙してみると
毎年ほぼ同じ時期に鳴き出しているのがわかります。
ツクツクボウシが秋のセミの代表のように言われます
が、7月末から鳴き出すのに対し、このチッチゼミこそ
がお盆明けから鳴き出す正真正銘の「秋のセミ」です。
チッチッチッチ・・・
と、単調な節回しですが、秋の気配を確実に孟子に運
んできてくれます。
クマゼミも朝の一時鳴きましたが、セミの「勢力図」は今
や、ミンミンゼミとツクツクボウシのものとなっています。
ここに、今日鳴き出したチッチゼミが加わると、上空に
鰯雲が現れます。
ヒリリ ヒリヒリ・・・
サンショウクイが5羽で飛びまわっています。
孟子で繁殖したサンショウクイはすでに移動してしまって
いるので、これは、渡り途中で通過した個体群のようで
す。
羽数からおそらく家族群だと思われますが、今日は生憎
双眼鏡を忘れたので、確認することができません。
サンショウクイが見えなくなると、上空にハチクマが現れ
ます。
♀の成鳥です。
こちらは双眼鏡がなくともわかります。
そろそろ幼鳥が出るころですが、今日はこの成鳥のみの
出現でした。
水路道に、ヒメアカネの個体数が多くなっています。
♂はもう半成熟のものもいます。
ヒメアカネに混じって、マユタテアカネもいますが、こちら
はまだ未成熟個体ばかりです。
ツリガネニンジンとツルボが咲き出しました。
どちらも秋の花ですが、開花時期がかなり流動的です。
<ツリガネニンジン>
2004年 8月28日
2005年 6月19日
2006年 9月 3日
2007年 8月26日
2008年 9月 8日
2009年 8月17日
<ツルボ>
2004年 8月24日
2005年 8月 6日
2006年 8月11日
2007年 7月28日
2008年 9月 1日
2009年 8月17日
ほぼ秋の初めに咲き出すのですが、ツリガネニンジン
は2005年に6月、ツルボは2007年に7月に咲いて
います。
どちらの草花も、溜池の堤体や水田の畦等に多い種
です。
これらの草花は「草刈」の時期をトリガーに開花を始め
る仕組みを持っているということを聞いたことがありま
す。
そういう意味では、草刈の時期が変動すると、開花時
期も変動するということです。
孟子不動谷も、農家の方々の高齢化が否めないので、
それに起因する草刈日の変動が起きているのかもし
れません。
今後も注意深くモニタリングする必要がありそうです。
オニヤンマの個体数が一気に増加しました。
勇ましい大きな姿で、丸嶋さんが蒔いて芽を出しはじ
めたソバ畑の上を飛びまわっています。
そのはるか上空を♀のマルタンヤンマが飛んでいます。
このヤンマの♀は、4枚の翅が濃い褐色なので、かなり
遠方を飛んでいても、種類の特定ができます。
稲穂が出始め、土用干しも終わり、丸嶋さんはソバ蒔き
に大わらわです。
延命地蔵の北側、孟子無農薬水田の西側の一角を、そ
ば蒔き用に耕しています。
その上空に、おびただしい数のウスバキトンボが集まっ
て、耕されることで上空に飛び出す、小さな羽虫を捕食
しています。
オートライシズムと呼ばれるこの習性は、里山のさまざ
まな動物で見受けられますが、人の営みが必須の環境
である里山の動物ならではのものともいえるでしょう。
動物や植物に、秋の気配が漂うとはいえ、まだまだ残暑
は厳しいです。
こんにゃく座の寒暖計は摂氏35度を差しています。
周辺の草刈をせっせとしている住野さんの傍らで、ヤマト
タマムシが飛び交っています。
摂氏30度を超えると飛ぶと言われるこの甲虫は、残暑
が嬉しいのです。
2週間前は、わんぱくクラブの子どもたちに「かわいがら」
れ、なかなかゆっくり産卵できなかったのに、今日はゆ
っくりと産卵しています。
子どもたちが血眼で追いかけるわけです。
里山の甲虫で、最も美しい種でしょう。
やすゆき公園のクヌギに、朝から飛びまわっていたサン
ショウクイが降りています。
ちょうど良い横枝に♂の成鳥が止まってくれました。
光の状態も良く、今年一番のショットです。
スマートで尾羽が長く、白と黒のコントラストがとても綺麗
です。
孟子ではごく普通の鳥ですが、これだけじっくりと対面で
きる機会は、それほど無いので、撮影しながらじっくりと
観察させてもらいます。
炭がまの周辺で♀のネアカヨシヤンマが産卵場所を探し
て飛びまわっています。
このヤンマは、水場に直接産卵せず、水場周辺の土中
や、倒木に産卵するのです。
全国的に減少している希少種ですが、孟子では少ない
ものの毎年確認できます。
キチキチキチ・・・
ショウリョウバッタの♂がおなじみの羽音を響かせて飛ん
でいます。
お盆のころに成虫になるので「精霊ばった」・・・
昔の人は本当に身の回りの動物をつぶさに観察していた
のです。
イボバッタも、フキバッタも、成虫になっています。
ササ藪では、ササキリの声がしています。
ヤマクダマキモドキの姿が一気に増加しました。
直翅類たちが成虫になるのも、里山では「秋」を意味します。
まだまだ残暑厳しいですが、孟子不動谷は、確実に秋に
向かっています。
来週は、水路道で、コルリの姿を探したいと思います。
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<鳥類>
ハチクマ、キジバト、カワセミ、コゲラ、アオゲラ、ツバメ
セグロセキレイ、サンショウクイ、ヒヨドリ、コサメビタキ
ウグイス、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ
スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
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<両生爬虫類>
ニホンアマガエル、シュレーゲルアオガエル
ニホンアカガエル、トノサマガエル、ツチガエル、ヌマガエル
ウシガエル
ニホンカナヘビ、ニホントカゲ、ヤマカガシ
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<昆虫類>
キイトトンボ、ベニイトトンボ、クロイトトンボ、モノサシトンボ
オオアオイトトンボ、ハグロトンボ、ウチワヤンマ、タイワンウ
チワヤンマ、オニヤンマ、ネアカヨシヤンマ、ヤブヤンマ、マ
ルタンヤンマ、ギンヤンマ、オオヤマトンボ、ハラビロトンボ
シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、ショウジョウトンボ、マユ
タテアカネ、ヒメアカネ、リスアカネ、ナニワトンボ、ネキトンボ
コシアキトンボ、ウスバキトンボ、チョウトンボ
クサキリ幼、ヤマクダマキモドキ、ヤブキリ、ヒメギス、ササキ
リ、シバスズ、マダラスズ、オンブバッタ幼、トゲヒシバッタ、ヒ
シバッタ、イボバッタ、フキバッタの一種、コバネイナゴ幼、ツ
マグロイナゴモドキ、ショウリョウバッタ
マルカメムシ、ホソヘリカメムシ、ホソハリカメムシ、マツモム
シ、アメンボ、オオアメンボ、ヒメアメンボ、ヤスマツアメンボ
コセアカアメンボ、クマゼミ、アブラゼミ、ニイニイゼミ、チッチ
ゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシ、オオヨコバイ、ツマグロオ
オヨコバイ
ムネアカオオアリ、クロヤマアリ、トビイロケアリ、サキグロホ
シアメバチ、コガタスズメバチ、オオスズメバチ、セグロアシナ
ガバチ、コアシナガバチ、キアシナガバチ、キボシアシナガバ
チ、ハラナガツチバチの一種、オオフタオビドロバチ、スズバ
チ、キオビベッコウ、ベッコウバチ、ヒメベッコウバチ、ヤマト
アブ、ホソヒラタアブ、ホシアシナガヤセバエ、アメリカミズア
ブ
モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、キチョウ、アオスジアゲ
ハ、アゲハチョウ、クロアゲハ、カラスアゲハ、キアゲハ、ウラ
ギンシジミ、ヤマトシジミ、ルリシジミ、ツバメシジミ、イチモン
ジセセリ、コチャバネセセリ、ゴマダラチョウ、コミスジ、ツマ
グロヒョウモン、アカタテハ、イシガケチョウ、ヒメウラナミジャ
ノメ、ヒメジャノメ、コジャノメ、ヒカゲチョウ、クロヒカゲ、クロコ
ノマチョウ、サトキマダラヒカゲ、スジベニコケガ、カラスヨトウ
キシタバ、フクラスズメ、オオトモエ、キンモンガ、クチバスズ
メ、ホシホウジャク
ナナホシテントウ、クロウリハムシ、ウリハムシ、キマワリ、ゴ
マダラカミキリ、ミヤマクワガタ、カブトムシ、シロテンハナム
グリ、カナブン、ヤマトタマムシ
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<花>
ガマ、コガマ、メヒシバ、オヒシバ、エノコログサ、タマガヤツリ
ヒデリコ、カヤツリグサ、ツユクサ、コナギ、トチカガミ、ツルボ
ヒメドコロ、オニドコロ、カエデドコロ蕾、ドクダミ、カラムシ、ヤ
ブマオ、ミズヒキ、ヒナタイノコヅチ、ヒカゲイノコヅチ、アメリ
カヤマゴボウ、センニンソウ、ボタンヅル、ミズタマソウ、イヌ
ガラシ、コマツナギ、ネムノキ、ドヨウフジ、シロツメグサ、カタ
バミ、ミソハギ、セリ、ミツバ、リョウブ、コナスビ、イヌホオズ
キ、トウバナ、アキノタムラソウ、トキワハゼ、ヘクソカズラ、ツ
リガネニンジン、ヒメムカシヨモギ、ハルノノゲシ、ノアザミ、ヒ
メジョオン
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