宇治では、あちこちで介護予防体操が行われています。その体操の指導員が、スリーAの認知症予防ゲーム学習会に参加されました。

はじめは他の方と一緒になって笑っておられたのですが、途中でハタと気づかれたのです。スリーAの予防ゲームは、楽しいだけではなくて、お年よりに元気になっていただくための楽しいゲームなのだと。
“楽しくやる”ことの意味に目覚められたのです。さすが目の付け所が適格です。

気づかれたら、早速ご自分の仕事に取り入れられました。予防体操では、指導員の声にあわせて、参加者さんは運動をされますが、いわゆる体操にありがちな、指導員の掛け声に従って動く方式で、楽しさは乏しかったのです。

肩から手首まで、自分の手で順番に叩いていく動作の時の掛け声を、それまでとは一変させられました。指導員は号令の代わりに、なんと、バス・電車の駅名を、皆で声を揃えて叫ぶようにされたのです。
そうしたら、お年寄り皆さんが、嬉々として、
「こはた・おうばく・しんめい・おおくぼ」
という具合に大声で、今まではお義理のようにやっていた予防体操だったのに、打って変って楽しさ爆発になった… のだそうです。

スリーAの影響はこのように、形を替えても「効果あり!」です。
このような後日談を、とても嬉しく聞かせていただきました。(高林実結樹)