フィリピンの先住民族支援について

記事を載せるのが久しぶりになりすいません。

今回は支援室とは少し離れて、僕のライフワークであるフィリピンの先住民族支援について書きます。

ご存じの通りフィリピンは開発途上国と言われるくらい、大規模な開発プロジェクトが国全体で行われています。でも、残念ながら開発による犠牲者も少なからず存在するのです。それが先住民族の人たちです。

僕がフィリピンの先住民族支援に関わり始めたのは10年前の大学院生だった頃です。その時にリサーチャーとして2か月ほど先住民族の人たちと一緒に暮しました。開発という名のもとに古くから暮らしている土地を取り上げられ、最低限の生活を送ることさえ許されない先住民族コミュニティがフィリピンには多く存在します。そんな人たちと共にに行うソーシャルワークって何だろうという答えを探しに行ったのが僕の活動の始まりでした。

それから10年経ちましたが、残念ながらその答えはまだ完全には出せていません。自分の無力さがほとほと嫌になります。でも何度先住民族のコミュニティを訪れても、毎回こんな無力な僕を温かく迎えてくれます。自分たちの生活が大変な状況なのに・・・・。こんな人たちの気持ちに少しでも答えたいって毎回強く思うのですが、日本に帰ると目先の問題が山積みになって、なかなか自分の活動ができない葛藤に苦しんでいます。それでも、ゆっくりちょっとずつできることをする、ライフワークとして一生関わろうと心に決めています。

予定では今頃フィリピンの山奥で先住民族コミュニティを訪問している予定だったのですが、なかなか時間が取れず、出発が今週末になってしまいました。今度はJICAの職員の人たちとも一緒に先住民族の人たちと行うソーシャルワークを考えてきます。

その結果はまた後ほど。それでは行ってきまーす。
(ちなみに写真は僕が2年前に先住民族コミュニティを訪れた時のものです)

kt