在来植物と帰化植物

東公民館におきまして平成21年8月22日(土)に、標記のセミナーがありました。
 講師は、人と自然の博物館の特別研究員・長谷川太一氏でした。
 日本は永らく鎖国政策をとっていたためか、植物の外来種の侵入は数少なかったのですが、江戸時代末期に開港してからは、物流が一気に激しくなり、急増したとのこと。
 外来種の引き起こす問題点としましては、①在来種への圧迫 ②生態系に与えるアンバランス ③遺伝子の攪乱 ④農業等への被害が挙げられるとか。
 外来種は、攪乱依存戦略で生き残り、また在来種との競争にも打ち勝って、全国に広がりを見せており、各所で大きな問題になっているようです。
 一方 学習としましては、ギャップ(森林の高木層を形成している樹冠に隙間のあ状態)とか、ニチェ(活動可能な環境条件や利用できる範囲のような資源等のことで、生態系地位という)等のご教示も賜り、ちょっとした生物学者の気分も味わいました。
 万葉人は、「秋の野に 咲きたる花を および折り 書き数うれば七色の花 萩の花 尾花葛花 撫子が花 女郎花 また藤袴 朝顔が花」(山上憶良)と詠いました。
 日本って、風流ですねぇ。
<はぎの花・・・宝塚自然の家にて>