神戸ブランドと創造都市

神戸大好き人間と言ってはばからない神戸松蔭女子学院大学の
池田 清教授の標記セミナーが平成21年8月27日(木)に開催さ
れました。
 神戸には、光と影の部分があるとのこと。
 まず光の部分は、何と言っても海(瀬戸内海)と山(六甲山)が身
近にあり、気候も穏やかで住みやすいこと。
 そして昨年ユネスコのデザイン都市として国際的に大きな評価を
受けた街であることだと指摘されました。
(東洋と西洋が融合する異国情緒あふれる街並みがあるとして。)
 しかし他方では影の部分もあり、特に大震災後貧困化が進み、震災前に比べて失業率(3.9%→7.9%)や生活保護率(千人当り15人→26.5人)が増加傾向にあるとのデータを示された。
 また職場や近隣におけるコミュニティが衰退してきており、老人の孤独死や万引き(若者はゲーム感覚のようだが、高齢者は寂しさから)も増えてきている由。
 せっかく『デザイン都市・神戸』の称号は得たけれども、『心』の部分が取り残されているようで、より都市を質の高い健康で文化的な生活空間に創造していくためには、マネではなくクリエイティブな取り組みが必要であっろうと感じたしだいです。