標記講座が平成21年8月27日(木)に、宗像依子総合文芸学
科教授により行われ、出席してきました。
教授の考えでは、芸術が生活の中に深く取り入れられてきたの
は近代になってからで、それまではある特権階級の人達だけのも
のであったとのこと。
それが近代になって、政治や宗教が自由になり、各国の交流も
増えて、徐々に浸透してきたとか。
それでは、近代とはどのような時代だったのでしょうか。
たとえば、フランスでは革命の勃発、ドイツではビスマルクによる国家統一、イギリスでは産業革命、オーストリアやスペインでは貴族(ハプスブルグ家等)の没落、そしてアメリカでは西部開拓ということになるようです。
日本では言うまでもなく、ペリー来航に始まった明治維新ということになるでしょう。
これを芸術側から見てみますと、日本の浮世絵等が海を渡り、いわゆるジャポニスムが影響を与え、ゴッホによる日本を求めてのアルル移転やモネの太鼓橋を配した睡蓮の絵となるとのご説明でした。
そういえばアールヌーボ(新しい芸術)として、エミール・ガレの日本の植物や虫等をモチーフにしたガラス工芸の制作は、まだ記憶に新しいところです。