「くつろぎの家らく」に新規事業を立ち上げたい方が
相談にみえた。
その方はケアマネジャーの仕事をされ、ご自分で事業所を立ちあげたいので
相談に来られた。

8月に県の研修会が尼崎アルカイックホールで行われたので参加
して感じた事は、いい加減な気持ちで介護事業はやれない。
やはり、国の事業をまかされている自覚を持たないとやっていけないと
感じた。

人に使われるより、使う人間になりたいと思う人は企業したら
良いのかも知れない、でも企業家になるという事のリスクは言葉では
言い表せない苦労がある。

売上を上げないといけないけど、そう簡単に売上を上げることはできない。
相当の覚悟が必要である。

研修で、「コムスンのずさんな経営が一生懸命事業をしている事業者も
同じ穴の狢のように思われてしまっていると感じた」
平成24年までに全事業所に監査が入ると通告された。
真面目に仕事をしている事業所は、迷惑極まりない。

「くつろぎの家らく」は6年前に通所介護事業所として認可を受けた。
それ以来、利用者の立場になって事業展開をしている。
利用者はかなり重篤な認定を受けた方が多いが
元気に通って来てくれる。本当にありがたい、
利用者の入れ替わりが全くないといっても過言では無い位
6年間全く休みなしで皆勤賞の利用者が半数を占めている。

介護事業所は、利用者があって初めて収益が上がるのであって、
やりたい気持ちだけでは苦労が絶えないと思う。
収益を上げるためにはどんなことでもやってのけるというのが
コムスンの事業かも知れない。

介護事業は国の事業でもあり、「いずれ誰もが行く道」でもあるのに不正を
するなんて考えもつかない、儲かるのなら何をしても良いのか。
コムスンの事件が発覚した時に、県の研修会が行われ
ちょうどテレビ取材を受けた。
確か「コムスンの事件をどう感じられますか」との質問
私は、「介護は、誰もが避けて通れない道なのにどうしてこんな事件を
起こすか理解できない、介護は一本筋を通していたらよいのが、
一杯枝葉を出すから、不正をなんとも感じないで事業展開してしまうのでは」
と答えた。

儲ける事ばかり考えていたら、何の事業をしているのかわからなく
なると思う、介護を食い物にするなんて許せない。
縁があって巡り合えた「らく」の利用者は幸せな利用者だと思う。
個々の対応が利用者を元気にして居ると言っても過言でもない。
自由な時間が静かに流れ、食べたいものが自由に食べられる。
制限食も何もない、普通の食事を食べられるように工夫して
食べて頂いている。
年をとると食事だけが楽しみになってくる、それなのに、味は薄味とか・・・・
塩分控えめとかいろいろ制約されると楽しくない。
ほんまもんの食材を使っているのでまったく心配がない。

ほんまもんの生き方が生き方上手な生き方だと思う。