鳥の道(平成21年9月14日)

ありもと@孟子です。。 みなさんこんばんは。。。

マンジュシャゲの花の数が増し、モズの高鳴きの響く孟
子不動谷では、本格的に稲刈りが始まりました。
清水さん家の水田では、お爺ちゃん・おばあちゃん娘夫
婦がつどい、稲刈りにおおいそがしです。

上空を高く低く、ウスバキトンボが飛んでいます。
アキアカネの帰還時期にはまだ若干ありますが、稲刈
りは孟子の谷を、一気に秋にいざないます。

そばの花も満開です。
セイヨウミツバチやニホンミツバチに加え、夏眠から覚
めたミドリヒョウモンが多数花を訪れています。
最近里山放置で草地が減ることにより、パンジーやビ
オラで増えるツマグロヒョウモン以外のヒョウモンチョウ
類が軒並み減少傾向にあるので、今後普通種のミドリ
ヒョウモンといえども、しっかりモニタリングしていかなけ
ればなりません。

上空をサシバの幼鳥が舞っています。
上昇気流を両翼にたたえ、どんどん上昇していきます。
適当な高さまであがると、頭を西に向け、天空を気持ち
良く滑っていきます。
サシバの渡りが始まったのです。
そろそろ孟子の谷は、「鳥の道」に変わろうとしています。

先週あれほど賑やかであったクマノミズキは、まだ熟し
た果実が残っているにもかかわらず、ひっそりとしていま
した。
キビタキも、コサメビタキも、サメビタキも、見えません。
彼等も渡りの途についたのでしょう。
食われ残った果実は、次の「客人」を待つのです。

那賀寺のシデコブシが熟して来ました。
今日はヤマガラが来ています。
わんぱく公園ではエゴノキの果実に来ていますが、シデ
コブシの果実も苦いです。
エゴノキは最初は甘味こそあるのに、後で喉を締め付
けるような渋みがあるのに対し、シデコブシは口に入れ
た瞬間、ものすごい渋みが口を包みます。
ヤマガラは種子の中味を食べるとはいえ、本当になぜ
これほど渋い実に固執するのでしょう。
適応といえばそれまでですが、本当にふしぎな気がし
ます。

今日も谷に設置したカメラのフィルムを回収します。
現像して驚きました。
9月7日 念願のニホンイタチ夏毛が写りました
リスを思わせる小型のイタチで、冬毛よりも夏毛の
ほうが特徴が出るので、いつか写ってほしいと思っ
ていた獣でした。
9月8日 メスのコルリが写りました。
9月6日に、オスの若が出たので、これは想定内です。

そして、9月10日・・・
何と!「火の鳥」アカショウビンが写っています。
これには驚きました。
行き付けの写真屋さんで、思わず歓声を挙げてしまい
ました。
アカショウビンは2002年の5月に1度、飛び去る後姿
を観察していましたが、その後見たことも、さえずりを
聞いたこともありませんでした。
その「想定外の鳥」の、設置した水場に飛び込みサワ
ガニを咥え、止まり木に戻るさま6カットが鮮明に写って
いました。

確かにこの谷は、サワガニの多い谷です。
アカショウビンが入るとすればこの谷だし、1999年に
はヤイロチョウの声を聴いているのですが、それにして
も驚きです。

これから秋が深まるにつれて孟子の「鳥の道」にどんな
鳥が通りかかるのか??
本当に楽しみなところです。

イシガケチョウがやけに多いです。
♂♀でディスプレーしたり、交尾したり・・・
食餌植物のイヌビワに産卵している個体もいます。
このチョウはこの時期が産卵期なのでしょうか??
そう言えば数年前も、この時期に産卵を目撃しました。

丸嶋さんが先週あたりから、参道沿いのかん木林を刈り
はらっています。
孟子無農薬米水田に、日照量が少ないので、どんどん作
柄が悪くなっているので、日光を多く当てようとのことです。
昨日は北原さんも「参戦」していたようで、かなり見通しが
良くなりました。
アイちゃんの具合が悪いので、最近連れて来て貰っていな
かったホワイティが、今日は連れて来て貰っています。
「相棒」のアイちゃんがいないので、さみしそうです。

参道沿いのクリ畑には、サルが来ているようです。
今日も道上には、食い散らかしたクリの実が散在していま
した。
まだ孟子できちんとサルを写真にしていないので、慎重に
探しますが、見つかりません。
クリ畑の隣のカキも食い散らしているので、「常習的」にこ
こに来ている筈なのに・・・
残念ながら今日は姿がありません。

荒糸川では、オニヤンマの♀が、盛んに産卵しています。
お腹の先を、水の中に「だんぶり だんぶり」とつけて、産卵
するその姿から、秋田県ではオニヤンマのことを「だんぶり」
と呼ぶようです。

そば畑の周辺のホオジロ夫婦が、巣立ちヒナを連れていま
す。
今年は4月から繁殖を始めていますが、いつもより若干長く
繁殖が続いているようです。
3年前に、8月末にウグイスが巣立ったことがありましたが、
何年も同じフィールドでデータをとっていると、いろいろなこと
があります。
野鳥の繁殖期にどれだけの幅があるのか??
こんな課題には性急に答えを出さず、じっくりモニタリングし
ていくべきだと感じています。
最近世の中が「温暖化」だの「異常」だのと騒ぐから尚更、
生来の「天の邪鬼」のありもとは、余計慎重に考えてしまい
ます。

セミも鳴いているのはツクツクボウシ、チッチゼミ、ミンミン
ゼミの3種で、死にかかりのアブラゼミがフラフラと飛んで
いる状態です。
セミの季節も、いよいよクライマックスです。

いよいよ来週は「シルバーウィーク」です。
わんぱく公園はいそがしくなるでしょう。
孟子不動米の刈り取りも、いよいよ始まります。
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<鳥類>
カイツブリ、アオサギ、サシバ、キジバト、カワセミ、コゲラ
アオゲラ、ツバメ、キセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ
モズ、ヤブサメ、ウグイス、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ
メジロ、ホオジロ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
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<両生爬虫類>
ニホンアマガエル、トノサマガエル、ツチガエル、ヌマガエ
ル、ウシガエル、ニホントカゲ、ニホンカナヘビ、シマヘビ
ヤマカガシ
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<昆虫類>
クロイトトンボ、オオアオイトトンボ、ハグロトンボ、コオニヤ
ンマ、オニヤンマ、ヤブヤンマ、オオヤマトンボ、シオカラト
ンボ、オオシオカラトンボ、マユタテアカネ、ヒメアカネ、リス
アカネ、ネキトンボ、コシアキトンボ、ウスバキトンボ
オオカマキリ、ヤマクダマキモドキ、サトクダマキモドキ、サ
サキリ、オナガササキリ、クサヒバリ、カネタタキ、エンマコ
オロギ、マダラスズ、アオマツムシ、オンブバッタ、トゲヒシ
バッタ、ヒシバッタ、イボバッタ、フキバッタの一種、ツチイ
ナゴ、コバネイナゴ、ショウリョウバッタ
シラホシカメムシ、ホソヘリカメムシ、クモヘリカメムシ、ホ
ソハリカメムシ、ヒメホシカメムシ、アメンボ、オオアメンボ
ヒメアメンボ、ヤスマツアメンボ、コセアカアメンボ、アブラ
ゼミ、チッチゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシ、ツマグロ
オオヨコバイ、リンゴワタムシ、ムネアカオオアリ、クロヤ
マアリ、セイヨウミツバチ、ニホンミツバチ、コンボウアメ
バチ、コガタスズメバチ、ヒメスズメバチ、オオスズメバチ
セグロアシナガバチ、ハラナガツチバチ、キンケハラナガ
ツチバチ、キボシトックリバチ、オオフタオビドロバチ、ス
ズバチ
ヤマトアブ、オオハナアブ、ホソヒラタアブ、ナミホシヒラタ
アブ、ハスオビガガボ
ベッコウシリアゲ
スジグロシロチョウ、キチョウ、アオスジアゲハ、モンキア
ゲハ、クロアゲハ、カラスアゲハ、ナガサキアゲハ、キア
ゲハ、ムラサキシジミ、ヤマトシジミ、ルリシジミ、ツバメシ
ジミ、キマダラセセリ、イチモンジセセリ、コチャバネセセ
リ、ゴマダラチョウ、イチモンジチョウ、アサマイチモンジ
コミスジ、ツマグロヒョウモン、ミドリヒョウモン、ルリタテハ
アカタテハ、イシガケチョウ、ヒメウラナミジャノメ、ヒメジ
ャノメ、ヒカゲチョウ、クロヒカゲ、クロコノマチョウ、サトキ
マダラヒカゲ、モンシロムラサキクチバ、ナカグロクチバ
オオウンモンクチバ、キンモンガ、ホタルガ、ホシヒメホウ
ジャク、ホシホウジャク
クロウリハムシ、ハイイロチョッキリ、ヒラタクワガタ、オオ
ミズスマシ、ヤマトタマムシ
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