医療との連携 夢が今かなう

夢は正夢!
医療とスリーA予防教室との連携は、認知症予防の実現のためには必要不可欠な夢でした。叶わぬ夢のように、虹を眺めるように、遠い、淡い期待でした。
その夢が今、兵庫県神戸市東灘区で実現第一歩を踏み出しました。

昨27日、神戸老人ホームにおける「物忘れ相談検診」に参加して、まさに夢の実現だと感じ、夢見心地で帰宅し、今日、それを電話で確認して、神戸の同志と喜び合いました。
長い前置詞ですみません。

兵庫県高齢者生活協働組合の主催による、「認知症予防と物忘れ相談」というチラシをもらったので、地域外ではありますが申込をしたところ、満員で一旦は断わられました。のちに、キャンセルが出たということで参加ができました。幸運でした。

会場の神戸老人ホーム受付では、80人の申込者を要領よく四つのグループに分けられました。まずは全員が神戸大学医学部老年内科学の桜井先生の講演を聞きました。
薬剤で一年の後戻しが出来る、あと4年が課題で5年の後戻しが可能になれば…、という目標のお話を聞いたあと、4班に分かれて、スクリーニングテスト、相談コーナー、スリーAの予防ゲームコーナー、認知症の人を支えるサポーターのDVDを見るなど、4室を一巡する仕組みでした。

15点満点のタッチパネル方式のテストで、私は満点をもらってホッとしました。実は心配でしたので〜

得点結果表をいただきましたが、実に親切な解説とアドバイスがついており、行き届いたものでした。このような企画の物忘れ検診が、今までどこかであったでしょうか。
12点以下の方への二次検診へのお誘いの医師の言葉も、必要な方に充分届く温かい説明の仕方だと感じました。

医療とスリーAの連携で、目標とされているMCIの段階での5年の予防が実現するに相違ない、神戸の町が不死鳥のようであるだけでなく、神戸の同志の根気強い働きかけが、全国で始めて(多分)実現したのだと、深い感銘に打たれています。

神戸市東灘区から神戸市一円に、兵庫県全域に、全国へと浸透していくように、願わずにはおれません。

神戸の同志は、静岡の研修会を受講したあと、「何とかしたい」という思いを絶やさず、このような形をつくられたのです。(高林実結樹)