鳥影薄き谷(平成21年9月28日)

ありもと@孟子です。。 みなさんこんばんは。。。

今日は朝9時からわんぱく公園風の子館のエレベーター
の点検があったので、孟子到着が10時になりました。

ここ数週間、ありもとの使っているセンサスルートに鳥影
がめっきり薄くなっています。
ちょうどサワガニの谷でアカショウビンが写ってからです。

鳥たちは森の中にいくつもの道を持っています。
その道を、週単位とか、月単位に、かわるがわる使うよう
です。
今までも孟子で観察していて、鳥影がめっきり少なくなると
きが結構ありました。
でも決して孟子に鳥がいないのじゃなく、ありもとの歩かな
い所に、ちゃんといるのです。
その証拠として、サワガニの沢の無人カメラが撮り切りに
なっていて、現像してみると、オスメス幼鳥さまざまのキビ
タキが、たくさん写っていました。

サワガニの谷のアカマツの倒木に、大きなマツオウジが
出ています。
食用になるものの、時々中毒を起こすこともあるという
キノコですが、秋の里山の象徴ともいえる立派なキノコ
です。

歩いていても鳥とはほとんど出会わないのに、森の中に
はたくさんのキビタキがいる・・・
こんな日は無理に鳥に出会おうとせず、花や虫を見るに
限ります。

サルがほぼ実を食べつくしたクリ畑のクリの幹に、メスグ
ロヒョウモンが産卵しています。
あまり出会ない珍しい光景なので写真を撮ります。
ヒョウモンチョウの仲間は、食餌植物であるスミレ類に直
接産卵することはせず、コケの中や土の上、岩に隙間や
今回のように樹の幹と、さまざまな場所に卵を「ばらまく」
習性があります。

同じ草地性のチョウのジャノメチョウも食餌植物のススキ
に産卵せず、草地の地面にばらまくように産卵します。
これらのチョウは草地性ゆえの産卵方法なのでしょうが、
里山から草地が消え、ヒョウモンチョウが減少する理由
は、おそらくこの産卵習性にあるのだろうと思います。
卵から孵化した若齢幼虫が、下草が生えすぎるとスミレ
まで到達できないのでしょう。

上空をアオバトの群れが通過します。
ここのところアオバトの個体数が増えつつあります。
これも不動谷では、「秋の気配」ともいえるのです。

体調がすぐれないアイちゃんを家に残して、ホワイティの
みを連れて丸嶋さんが、稲刈りに来ています。
今年もコナギの影響で、「手刈り」の部分が多いようで、
悪戦苦闘しています。
刈り取られて「はざかけ」されたイネが、不動谷の景色を
一層秋めかしています。

イナカギクの花が咲き出しました。
シラヤマギクに似ていますが、二等辺三角形の根生葉
は出ず、花びらが「歯並び良く」並ぶのが特徴です。
孟子の秋の野菊も、あとリュウノウギクを残すのみとな
りました。

「暑の戻り」という言葉があるのかどうかわかりませんが、
今日はものすごい蒸し暑さです。
水銀柱は摂氏30度を越しています。

そのジメジメ感につられて、今日はヘビが多いです。
ヤマカガシ3頭、シマヘビ1頭に出会いました。
ありもとにとってはとても「気分の良い」一日です。

休耕田の上をエゾトンボが摂食飛行しています。
大きさはシオカラトンボ大ですが、飛び方はヤンマ的な
力強さがあります。
6月に羽化するのですが、それから暫くは姿を見せず、
秋が深まるにつれて明るい休耕田の上空に姿を現しま
す。
それほど数の少ない種類ではないのでしょうが、孟子で
は秋まで見れないことが多い種類です。

水田まわりのオオアオイトトンボの個体数が増えてきま
した。
このイトトンボもエゾトンボ同様6月羽化なのですが、羽
化後すぐに暗い林に入り避暑生活を送ります。
孟子では天堤池から不動池に向かう山道沿いの遷移の
やや進んだ暗い林にたくさん見られます。
それが10月が近付くとどんどん水田やとんぼ池周りに
降りてくるのです。

モズの高鳴きがけたたたましく響きます。
このモズの存在も、孟子の林縁から小鳥が消える「原因」
の一つかもしれません。
5、6羽のモズがキチキチ キュンキュン 鳴きながら、マ
スゲームを演じています。

マンジュシャゲの花が終わりかけてきました。
ウラナミシジミの姿がどんどん増えて行きます。

丸嶋水田の稲刈りが終わる10月
孟子不動谷は、アキアカネとサシバの群れを迎えます。
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<鳥類>
トビ、キジバト、アオバト、カワセミ、コゲラ、アオゲラ、キ
セキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、キビタキ、ウグ
イス、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ
スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
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<両生爬虫類>
ニホンアマガエル、シュレーゲルアオガエル、ニホンアカガ
エル、トノサマガエル、ツチガエル、ヌマガエル、ウシガエル
ニホントカゲ、ニホンカナヘビ、シマヘビ、ヤマカガ
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<昆虫類>
クロイトトンボ、オオアオイトトンボ、オニヤンマ、カトリヤン
マ、エゾトンボ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、マユ
タテアカネ、ヒメアカネ、リスアカネ、ネキトンボ、コシアキ
トンボ、ウスバキトンボ
ハラビロカマキリ、ヤマクダマキモドキ、サトクダマキモドキ
ツユムシ、ササキリ、オナガササキリ、クサヒバリ、カネタ
タキ、エンマコオロギ、モリオカメコオロギ、アオマツムシ
オンブバッタ、トゲヒシバッタ、イボバッタ、フキバッタの一
種、ツチイナゴ、コバネイナゴ、ショウリョウバッタ
ヨコヅナサシガメ、クモヘリカメムシ、アメンボ、ヒメアメン
ボ、ヤスマツアメンボ、アブラゼミ、チッチゼミ、ツクツクボ
ウシ、ツマグロオオヨコバイ
クロヤマアリ、セイヨウミツバチ、コガタスズメバチ、オオス
ズメバチ、セグロアシナガバチ、オオハキリバチ、キオビツ
チバチ、ハラナガツチバチ、キンケハラナガツチバチ、オ
オフタオビドロバチ、スズバチ
ヤマトアブ、マガリケムシヒキ、ハナアブ、オオハナアブ、ホ
ソヒラタアブ、ナミホシヒラタアブ、アメリカミズアブ
ベッコウシリアゲ
モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、キチョウ、アゲハチョ
ウ、モンキアゲハ、ナガサキアゲハ、キアゲハ、ムラサキ
シジミ、ウラギンシジミ、ヤマトシジミ、ルリシジミ、ウラナミ
シジミ、ツバメシジミ、キマダラセセリ、イチモンジセセリ、
コミスジ、メスグロヒョウモン、ツマグロヒョウモン、ミドリヒョ
ウモン、ルリタテハ、アカタテハ、ヒメウラナミジャノメ、ヒメ
ジャノメ、ヒカゲチョウ、クロヒカゲ、クロコノマチョウ、サトキ
マダラヒカゲ、キマダラツバメエダシャク、ホタルガ、ホシホ
ウジャク
ナナホシテントウ、クロウリハムシ
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<花>
ガマ、コガマ、メヒシバ、オヒシバ、ススキ、エノコログサ
チヂミザサ、コブナグサ、アブラススキ、カヤツリグサ、ツ
ユクサ、イボクサ、コナギ、トチカガミ、ミズオオバコ、ヤブ
カンゾウ、ヤマジノホトトギス、ツルボ、マンジュシャゲ、カ
キツバタ、ヤブマオ、イヌタデ、ボントクタデ、ミゾソバ、イタ
ドリ、アメリカヤマゴボウ、スベリヒユ、イヌガラシ、ヤマザ
クラ、ヤブマメ、コマツナギ、ネコハギ、ノササゲ、クズ、ゲ
ンノショウコ、カタバミ、コニシキソウ、オオニシキソウ、ヒ
メノダケ、クコ、イヌホオズキ、トウバナ、イヌコウジュ、ヤ
マハッカ、アキノタムラソウ、ヒメジソ、ウリクサ、キツネノ
マゴ、オオバコ、オトコエシ、ツリガネニンジン、ヒヨドリバナ
セイヨウタンポポ、タカサブロウ、アメリカタカサブロウ、ノ
コンギク、ヨメナ、シラヤマギク、イナカギク、ヨモギ、ヒメム
カシヨモギ、オオアレチノギク、アキノノゲシ、ノアザミ、ヨシ
ノアザミ、シュウブンソウ、ヒメジョオン、アメリカセンダング
サ、コメナモミ
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