平成21年10月3日(土) 公開講座の第2回目となり、今回の
講座は我々の一番関心時である、「遺伝子組み換え食物」で、
講師は今井先生です。
異種の生物から抽出したDNAを、試験管内で、酵素などを
用いて切断し、人為的に新しいDNA分子を持つ食物を作る。
そのことで、本来の作物には無い除草剤耐性、病害虫抵抗
性などの特性を持たせた人口の作物が出来上がり、日本では
大豆、菜種、トウモロコシなどの輸入が認められ、食品に使用
する際は表示が義務ずけられています。
昆虫抵抗性作物には、昆虫が食べると死ぬ(微生物が作る殺虫性タンパク質)を含む
もので、トウモロコシや綿花など、アメリカでは、40年以上前から生産され、日本ではトウモロコシは牛や豚の飼料として一般的に使われています。
1999年イギリスの科学誌ネイチャーに「遺伝子組換え食物」「それを食べて死ぬ蛾」とセンセーショナルに報道され、一般の人に拒絶反応が出来てしまいましたが、欧州は農業国であり自国分は十分賄えるので、「遺伝子組替え作物」の生産は積極的では有りません。
今後は、遺伝子組替技術を生かした、様々な野菜が生産されると予想されますが、最初に「カロチンが沢山摂取できる野菜」とかその辺から入っていれば、これほど消費者に、拒絶反応が出ないで済んだかも知れません。