イタリア人の生活と美術・フィレンチェ編

ルネサンスの中心都市「フィレンチェ」についてのセミナーが
平成21年10月9日(金)に、辻 弘氏(兵庫教育大学教授)に
より西公民館において開催されました。
 フィレンチェはローマ帝国時代にアルノ川の流域に位置する
フィゾレから発し、その後南下して12世紀頃に花開いた街で、
街全体が美術館と称される美しい街並みを完成させました。
 街内は人が歩いて観られる丁度よいサイズで、古くから金
持ちの街として知られるところです。
 その最たる証拠が”サンタ・マリア・デル・フィオーレ(花の聖母寺)”であるとか。
 街は、商売・織物工業で発達し、その儲けたお金で金融業に進出して財を成し、その冨で教会を建て、芸術家(画家や彫刻家)を保護したわけですが、その代表がメディチ家ということになります。
 特にルネサンスは、人間復興の再出発と位置付け、今迄のキリスト教から脱皮した全く違う表現がなされてきたとかで、その代表作が「プリマベーラ(春)」や「ヴィーナス誕生」(いづれもボッティチェリ作)であるとのことでした。
 その他、アカデミア美術館の「ダビデの像」(ミケランジェロ)やサンマルコ修道院の「受胎告知」(フラ・アンジェリコ)等の紹介も受けました。
 アルノ川対岸のミケランジェロ広場からの眺めは圧巻で、ぜひお薦めいたします。
 なお因みに、フィレンチェの姉妹都市は京都市です。