9月30日にシチズンシップ共育企画主催のファシリテーション講座に行ってきました。
この講座では「ファシリテーターを解体する」と題して、2009年にシチズンシップ共育企画が行った基礎、中級、上級のファシリテーション研修の総括と反省点を話し合いました。
私はその研修には参加しなかったのですが、今後ファシリテーションは教育や政策提言等幅広い分野活かせるかと思い、この講座に参加しました。
ファシリテーションについて自分なりの説明を行うと、これを行うのがファシリテーターで、このファシリテーターがワークショップ等で双方向の学びを演出する。つまり講演会の様に講師が一方的に情報を与えるのではなく、参加者も積極的に意見を述べそれを皆でまとめることをサポートすることがファシリテーションの特徴といえ、ファシリテーターとしては皆が自由にそして積極的に意見が言えるような雰囲気づくりをすることと、それと同時になるべく全ての人が均等に発言できるように時間配分をして、まわしていくことが大切になってきます。
ちなみにスペイン語で「ファシル」(fácil)という単語があり、簡単な、とかやさしいという意味がありますので、個人的にはファシリテーションも複雑で難しい問題をわかりやすく簡潔にしていく、というイメージがあります。
この技術はこれからの中学、高校等の教育現場でも取り入れられると予想され、実際主催者側もその年代が対象の講師等が多く来るかと予想していたのですが、当日は大学の講師等が多く来たそうで、驚かれたそうです。
この三回の研修の反省点としては、詰め込みすぎ、講習の後のふりかえりが丁寧でなかった、ふりかえりの中で客観的な情報提供が少なく主観的な意見が多かった等があげられました。
これからの教育においては、青少年のみならず、大人も自分の頭で考え表現する能力の育成が重要となり、また市民全体でより自立的で自律的な社会を築いていくためにもそのことが鍵になります。相互的な教育の必要性は今後ますます増えていくでしょう。