狂言での初舞台で、頭が真っ白になり惨憺たる初舞台になってしまった。
そんな事で、「がくっと気持が落ち込んでいた」のに追い打ちを
かけるような出来事が起こった。
このことを書こうか迷いました。でも、人の心をもて遊ぶような
発言が、私を崖っぷちからボーンと突き落とされた気持に苛まされた。
その日は、大変な仕事が終わり、スタッフと飲み会に行き、たらふく美味しい
料理を食べ、そして美酒に酔い、良い気分で帰ろうとしていた時、
狂言仲間にばったりと出会い、狂言の舞台ビデオを見に来ないかの
誘いに乗って見に行ったのが、私の心の苛立ちを作る原因になったのでした。
スタッフのNさんも、狂言仲間も酔っていたのでついつい口が滑って
酒の勢いで人の心を逆なでするような事を言っているとわかって
いてもどうしても許せなかったのです。
やっと気持ちの整理が出来るような冷静さが見出されたので
書き留めておく勇気が出来ました。
人の言葉に戸は立てられないと言うけど、戸を立てて欲しいと思う時もある。
過去に解決し、「私が悪かったです、もうそのような事は言わないで約束していたのに」
酒の勢いか、狂言の失態を見ての苛立ちか、Nさんと演者の批判を始めた、
私のおせっかいの言葉をまた言い始めたのです。私は、思わず机を叩いて
「いい加減に、そのことはもう言わないでください」と荒々しい言い方をすると
相手は酔いに勢いを借りて反撃をしてきた。
私は、ひつこい事を言われるのが一番嫌いです。
だから、私はスタッフとのトラブルはその場ですぐ解決をし、
引きずらないようにしている。
父も喧嘩をした時、ひつこくあの時はこうやったって付け加えて
怒られた経験がある。ひつこいのが嫌いな私。
その事を、グラスアートのお稽古に行って先生と話した。
なんだか、凄くさっぱりとした女性で神秘的な魅力のある女性に感じた。
その方いわく、「その人の前世が、カナブンと言う虫だったのかも知れないよ」って
「カナブンって、明るい蛍光灯の光めがけて前に窓があるのもわからないで
飛んで行き、ぶつかって初めて気が付くのよ」って言われた。
「そうなんや」、私は輪廻転生って理解できる。
人の心が読めないで、づかづかと踏み込んで、ずたずたに傷つける人は
「前世がカナブンなんや、そう思ったら何言われても腹立たないでしょ」って
教えて頂いた。
涙が出るくらい力強い言葉に聞こえた。
よーし頑張るぞ、会うのを避けていたけど、向き合って話に行こうと
でも、もう以前のようなおつきあいは出来ない、
と決めた。だから、陶芸も狂言もかかわりを避けたいから
やめる事にした。
でも、狂言は、お稽古場を変えてつづけようかなとも思っている。
善竹先生との縁を大切にしたいから。