政局運営の行方

鳩山民主党内閣が発足して1カ月が経ち、国会が始まりました
この時期に、タイムリーなセミナーが平成21年11月5日(木)に
鳴尾公民館で開かれました。
 講師は、元産経新聞論説委員の「前野 泉氏」でした。
 今回は特に、民主党が衆議院選に掲げたマニフェスト(公約)と
国家予算との関係を軸に話しが展開されました。
 すなわち、バラマキとも揶揄された「子供手当の支給」「公立高
校の無償化」「ガソリン暫定税率の廃止」「高速道路代の無料化」
等々で、これを実施するには当然ながらお金が必要なわけで、選挙中からこれらの財源論がしばしば問題になっておりましたが、これは『無駄の排除』で可能と説明してきました。
 しかし、政権を獲得していざ手をつけてみると来年度の国家予算の概算要求が95兆円(麻生内閣では、88兆円)と大幅アップとなり、現在項目の事業仕分けが行われていますが、なかなか『無駄』を洗い出せない状況のようです。
 この他にも「事業要求(金額を明示していない予算)」があり、このままでは100兆円を超してしまいそうで、一方景気の低迷から税収はいち段と落ち込む(46兆円→35兆円?)見通しで、結局 国債(国の借金)の増発か増税(環境税、たばこ税等)で凌ぐ外に方法が見出せないでいます。
 この状況下では、社会保障費等のカット(例:年金の減額)も覚悟しなければならず、来年も又厳しい年になりそうです。