「兵法・三十六計」で内外政局を読む

日 時 平成21年11月17日(火)
場 所 西公民館
講 師 泉 和幸氏(経済政治評論家)
 民主党政権となって、その政局の実態やら今後について、孫子
や韓非子の兵法を軸に、これらを読むセミナーがありました。
 先日 オバマ大統領が来日され、鳩山首相と会談が行われまし
たが、大統領は極めて大人の対応をされたように感じられました。
 しかし氏はこれを標記の兵法に当てはめ、『囲魏救趙(いぎきゅう
ちょう)・・・趙は魏に包囲されたので、斉に助けを求め、斉は魏を攻めるふりをして敵を分断し、趙を救った。』を例に、米国は日本では日米関係こそ最高と持ち上げておいて、中国では”G2”と称し2大大国で世界の問題を解決しようと握手していると説明されました。
 また『打草驚蛇(だそうきょうだ)・・・草を打って蛇を驚かす。不注意が敵に悟らる。』を例に、大統領の訪日前にゲーツ長官を来日させ、普天間基地移設問題について「辺野古への移設は自民党と約束したのではなく、日本と約束したのだ。」と強打させ、結局首相・外相・防衛相の意見のくい違いを見破っています。
 「兵法・三十六計」は、政治の社会ばかりではなく、たとえば『順手牽羊(じゅんしゅけいよう)・・・他人のヒモつき羊を家に連れ帰り、ヒモを拾っただけで羊を盗ったのではない。』のように、我々の日常管理のあり方にも参考となる内容のように思われました。